二輪と深夜とロックンロール

ジャズとロックとバイクと喫茶店とそれらが出てくる本が好きです。元『東京文系大学生』。

「ニサッタ、ニサッタ」と青葉市子

本当は、本腰を上げて何か音楽アルバムについての感想を書くなり、本腰を入れて最近読んだ本について書くなり、小粋なジョークでも考えるなりするつもりだったのだけれど、そういう気分でもなくなってしまった。

久しぶりに国内の売れ線小説を何か読もうとして「ニサッタ、ニサッタ」(乃南アサ)を読んだ。口の中が乾いてくる。主人公の若者が社会や人生といったものの中に希望を見出す話ではあるけれど、たまに登場する母のシーンが印象的だった。僕自身の家族のことを考えるに至る。どうなっていくのだろうか。普通ってなんだ。

 

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ここ2年ほどでファンになった青葉市子を最近またずっと聴いている。一度だけしかライブに行ったことがないのでまた行きたいと思う。重たい睫毛という曲は何度聴いてもとてもいいし、「睫毛」という字面も好きだ。「まつげ」でも「まつ毛」でも駄目で、「睫毛」。

 

アルバム「うたびこ」の一曲目はIMPERIAL SMOKE TOWNという曲。青葉市子にしては長めの7分超えの曲で、この歌詞が僕は好きです。

潮騒に立ち込める 煙の舞海岸へ
押し寄せる

鉄工員は ぎこちなく 高度な技術いんぷっと通り
そろそろ さみしい
人間は どこ どこ どこ

太陽が沈みゆく 遠くから 薫るシルエット
懐かしい やわらかな目 瞬きする女の子だ
るるる

彼女は全部知ってる
人間は ぼくらを 生み 育て 教え 褒め
それはそれは 幸せな日々
ずっとずっと 昔のこと
あの日が来るまで

隠蔽なインペリアル
ああここへ来てはいけないよ
つかまってしまう ろぼとみー

愛しいスモークタウン
彼女とぼくらを隠して

 

うたびこ

うたびこ