深夜ファミレス記録

もう深夜にファミレスにも行かなくなってしまったけど、上野か新宿で夜中まで飲んだあとに勢いで書く日記。

神様ありがとう、最高の誕生日でした

去る11/17に僭越ながらわたくし誕生日を迎えました。20代半ばと言うと背伸びですが、20代なりたてピチピチとも表立っては言えない年齢になりました。この日はこれまでの人生の中でも、いえこの先にも、いえ人類史を鑑みても、一際輝くファッキン素敵な一日となりました。

 
まず、誕生日前日に財布を紛失したところからメモリアルな出来事は続いていきます。アルバイトを終え、スタジオでのバンド練習に向かう前にフレッシュネスなハンバーガー屋に立ち寄ったときのこと、僕は見事に財布を置き忘れました。完膚無きまでに忘れました。
気付いた時には営業終了、仕方なく翌朝に電話することにしました。途方に暮れたスクランブル交差点で日付が変わり誕生日を迎えます。
果たして電話してみると、流石は美しい国ニッポン、しっかり交番に届けてくれていました。チクショウ面倒が増える。交番に連絡すると、間もなく別の警察署に移されるといいます。ありがとう、ありがとう。大学の昼休みに警察署へ向かい、クソめんどくさい遺失物届けと受け取りの処理を終え無事に財布を回収。
 
やれやれ酷い誕生日だ、と一息つきながら大学に戻り、夕方にはバイクで大学を出ます。
一時間ほど走り、バイクを停めて後ろを振り返りました。
荷物がありません。
全身が凍りつくような一瞬でした。ディオブランドーはこれを気化冷凍法と名付けたと言います。
 
バイクから荷物が全て落ちた。鞄も、財布も、パソコンも、落ちた。クレジットカードも、印鑑も、免許証も、保険証も、大学のプリントも、誕生日プレゼントも、消えてしまった。どこで落としたのか?見当もつかない。僕は神の気まぐれに思いを馳せながら、泣きながら、かつ笑いながら、来た道を戻ります。途中交番に寄って本日二度目の遺失物届けを書きました。
この頃には雨が本降りになってきました。びしょびしょになりながら対向車線を睨み、バイクで走ります。見つかりません。どうして俺がこんな目に…と150回ほど呟きました。
 
大学まで戻り、守衛さんに尋ね、首を横に振られ、唇を噛みながらまた来た道を行きます。見つかりません。
車道に無いなら誰かが届けてくれたのか、もしくは歩道にどけられているのか。諦めてもう捜索を辞めようかと思いましたが、やはり諦められない。俺は見つけてみせる。
22時頃に電車で大学へ行き、歩きながら歩道を探すことにしました。その距離30km弱。
見つかりません。
雨で靴はずぶ濡れになり、心は開放性骨折していました。終電間際に電車に乗り、帰ることに。
 
翌日、絶望の中ぼーっとしていると、とある警察署から電話がかかってきました。
曰く、「カバンを失くされていませんか?」。はい、失くしています。はい、届けられているのですか。ありがとうございます。
なんという運の良さ、ああ生きていてよかった、無事に荷物の在り処が判明しました。疾風の如く自転車に飛び乗って警察署へ到着。奇跡的に僕は荷物と再会できました。
何故か眼鏡だけは無くなっていました。
 
この時拾得物届けを見せていただいたところ、なんと昨晩遺失物届けを出した交番に届けられていました。しかも僕がそこにいた時間には既にその場所に僕の荷物があったそうです。へえ〜、そうですか。へえ〜。
 
兎にも角にもハッピーエンド、眼鏡は無くなったけれど貴重品は戻ってきたのだ、明日からまた強く生きていこう、そう思いながら自転車で家に向かおうとしたところ、サドルが僕の股間に直撃、強烈な痛みが全身を走りました。
なんだこの痛みは。俺は死ぬのか。なんでこんな時に。
 
しかしなんとか我慢して帰宅、およそ10日ぶりに実家で夕飯を食べ、幸せな気持ちでひとときを過ごしました。ふとトイレへ向かったその時、目に飛び込んできたのは血まみれの下着でした。
僕のジュニアから血が出ている。
おおかわいそうなジュニア、どうしてしまったんだジュニア、誰がこんなことを…。
グーグルで「血尿 原因」「血尿 自然治癒」などと必死に調べているうちに眠りにつき、今日に至ります。
 
ジュニアは未だに血の涙を流し続けている。
 

 

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 やっぱり警察は嫌いです。