二輪と深夜とロックンロール

ジャズとロックとバイクと喫茶店とそれらが出てくる本が好きです。元『東京文系大学生』。

こんな時代だけれど生まれてしまったのだからしょうがない

僕は1960年代末と70年代が好きだ。ワンカップ大関を飲み、コロムビア・レコードの新発売に注目し、インテリを気取り、新宿西口で機動隊ブルースを歌い、安田講堂に集まるのが好きだ。ビートルズの終焉を見届けて、じゃあ次はジャズだっぺとジャズ喫茶で私語をして怒られたいんだ。希望に溢れているかといえばそうでもない、むしろ血なまぐさい世間のなかに暮らし、大学をさぼたあじゅして喫茶店に行き、学友と喧嘩したいんだ。勿論はっぴいえんどと山下達郎を崇拝する。風の歌を聴けではピンと来ないが、後に羊をめぐる冒険で心を震わせるに至る。

でも現実の僕は90年代に生まれてしまった訳であり、Windows10搭載のノートパソコンを深夜営業のファミレスに持ち込み、クラウド上に共有された資料を閲覧し、アイデアが浮かべばエバーノートにメモをとる。ストリーミング音楽サービスには抵抗があるためCDを買ってウォークマンに入れてカナル型のイヤホンで聴く。たまにはレコードを買って喜々として針を落とす。グラスパー以降以前でジャズを分けるのはどうなんだという議論をフムフムとスマホ越しに眺める。背伸びして手に入れたバイクを乗り回すけど、運動神経が悪いので伊豆でコケる。就活なんてくだらねえ、俺は27で死ぬのだと友人と言っていたはずなのに、とりあえず髪は黒くした。前髪はまだ鼻に届く。

2016年以降はマーベル・DCアメコミ映画が怒涛の勢いで公開され、1年に1本スター・ウォーズシリーズが公開され、刃牙は恐らく迷走しながら回を重ねる。デヴィッド・ボウイは新作を出す。多分だけれど、僕は28歳になっても生きている。悪くないと思います。洪水はわが魂に及ぶのでしょうか。及べ。

 

注:このエントリーは今年の記事を忠実に要約したものです。来年もよろしくお願いいたします。