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二輪と深夜とロックンロール

ジャズとロックとバイクと喫茶店とそれらが出てくる本が好きです。元『東京文系大学生』。

デヴィッド・ボウイがいない世界が始まった

 
 
 

ボウイが亡くなってしまった。勿論会ったことは無いし、結局一度もライブに行けなかった。

 
僕は彼の洒落た言語センスや挑発的なビジュアルやクールな審美眼や生真面目な生き方が大好きだった。ヒーローズやロウ、スケアリーモンスターズ、スペースオディティ等を何度も何度も聴いては溜息をついていた。4年前の鋤田正義写真展ではそのオーラに圧倒されたし、ネクストデイが突如発売された時には混乱したまま渋谷のタワレコに駆け込んだし、ブラックスターにマークジュリアナとマッキャスリンとベンモンダーの参加が決まった時は嬉しくて飛び跳ねた。レコードプレイヤーを買って、初めて買ってきたレコードはヤング・アメリカンとロウだった。
何処に行ってもボウイは聴いた。ロンドンに行った時は初期作を、ベルリンに行った時はベルリン三部作を、ニューヨークではアウトサイドからネクストデイまでを聴いた。90年代頭に生まれた、ボウイとは何ら関連が無いといっても良いパーソナリティを持つ僕が、何故かこれほどまで強烈に彼に惹かれた。そしてネクストデイ、NHC、ブラックスター、遂に僕もリアルタイムで彼の作品を追うことが出来るのだと歓喜していた。けれども彼は死んでしまった。18ヶ月の闘病なんて何処にも公表しなかった。こっそりガンになり、こっそりブラックスターを録り、狙いすましたタイミングで息を止めた。カッコつけすぎていてカッコいい。
ファンは口を揃えてこう言う。曰く、彼はもともと『地球に落ちてきた男』であって、それが火星に帰っていっただけ。大真面目に、あるいは本当にそうなんじゃないかな、と思える。でもジギーはデヴィッド・ボウイという人間が纏ったペルソナであったわけだし、案外普通にフレディやルー・リードと仲良くやっているのかもしれない。
とにかく、僕にとってのヒーローといえばボウイだったんだよ。

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Nothing Has Changed

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