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二輪と深夜とロックンロール

ジャズとロックとバイクと喫茶店とそれらが出てくる本が好きです。元『東京文系大学生』。

新宿ピカデリーで映画『デヴィッド・ボウイ・イズ』の追加再上映を観てきました。

イギリスのV&A博物館で開催されたボウイ回顧展を追いかけてドキュメンタリー映画に仕上げた『デヴィッド・ボウイ・イズ』。一年前に日本でも公開されましたが、当時意気揚々とピカデリーへ向かった僕はまさかの満席にて鑑賞できず、すごすごと帰ったのでした。この度、ボウイの死というまさかの出来事によって、悲しい形でこの映画が再上映されています。

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『ボウイは写真映りが良い』

映画の感想としては、ドキュメンタリーとして綺麗に・カッコよく決めていて非常に面白かったです。観た方ならわかると思いますが、博物館での展示をカメラが巡っていくシーン、お客さんとして映っている彼らの演出がゴニョゴニョでしたね。流石ボウイのドキュメンタリーだなあ、と感心しました。

ボウイの赤ちゃん時代からザ・ネクスト・デイ発売に至る2013年までを丁寧に回顧する映画で、貴重な写真や映像もたっぷり見られて満足でした。例えば専門学校時代のボウイがデザインした衣装やステージ。リンゼイ・ケンプに習ったパントマイム『マスク』の映像。山本寛斎はじめボウイゆかりの人物達によるスピーチ。直筆の歌詞たち。映画館の音響で聞くスターマン、ロックンロールスーサイド、フェイム…。随所で挿入されるライブ映像。ボウイは写真映りが良いんだ、というセリフのあとに示される彼の写真の数々。ほ、ほんとに全部かっけえ。ダイアモンドドッグスの時の犬とのツーショット写真の撮影秘話など面白かったです。

回顧展に来ていたお客さんへのインタビューも泣けました。『最高の展示だった、あとは彼をこの目で見るだけね!』と嬉しそうに語る女性。まさか2016年に彼が亡くなっているなんて想像もしていないでしょう。

 

『ボウイはゲイであるという真実を告白し~、』…?

ただ、映画の中で一つだけ気になったのは、ボウイがゲイであることを告白したというエピソード。博物館の学芸員が『ボウイはゲイであるという真実をカミングアウトすることによって、世間の反応を楽しんでいるようでした』と語っていました。大体は合っています。しかし実際にはボウイはゲイでもバイでもなく、後年『あのときあんな告白したことを後悔している』と述べています(さらにその後、カミングアウトを撤回することは差別に繋がる、として撤回を撤回していますが)。ボウイは実際ミック・ジャガーはじめ何人かの男と関係を持っていますし、衣装や振る舞いが中性的であったことも事実ですが、その辺までちゃんと調べて欲しかったなあ、とちょっとだけ不満でした。

 

でも総じて見るならば、ボウイファンなら絶対に観るべきといって過言ではないほどに作りこまれたドキュメンタリーでした。名曲たちを映画館で聴けるだけで嬉しいんだから当然ですが…。どの時代のボウイを好きなファンであっても楽しめるよう工夫されている作品です。あ、でも70年代後半好きが一番オトクかもしれません(笑)。

 

上映延期・国内各地で上映

『デビッド・ボウイ・イズ』のピカデリーでの再上映は当初昨日で終了する予定でしたが、2月までの上映延期と同時に日本国内各地での拡大上映も決定したようです。

ドキュメンタリー映画『デヴィッド・ボウイ・イズ』の追悼上映が全国でも - 大阪・新宿は延長決定 | ニュース - ファッションプレス

未見の方は、是非足を運んでみてください。

 

デヴィッド・ボウイ・イズ

デヴィッド・ボウイ・イズ

  • 作者: ヴィクトリア・ブロークス,ジェフリー・マーシュ,野中モモ
  • 出版社/メーカー: スペースシャワーネットワーク
  • 発売日: 2013/07/10
  • メディア: 大型本
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 13年に発売されたこの図録も、回顧展が日本へ上陸する来春までに読んでおきたい所。でも今はプライムがついてしまってるんですね…。1年後に再販されるのでしょうか。

 

 

ちなみに、僕は映画を観た後に興奮冷めやらず、近くの世界堂に試し書きを残しました(赤と青の配置を間違えました)。全体的に、見て見ぬふりをしてください。

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