深夜ファミレス記録

もう深夜にファミレスにも行かなくなってしまったけど、上野か新宿で夜中まで飲んだあとに勢いで書く日記。

『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』渋谷アップリンク上映に行ってきました。あと競馬に負けました。

ボブ・ディランを観た翌日、また渋谷に赴いて映画を観ました。バンクシー・ダズ・ニューヨーク。イギリス・ブリストル出身のグラフィティアーティストであるバンクシーがニューヨークでゲリラ的に作品を発表した一ヶ月間を追ったドキュメンタリーです。

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感想を書くのが難しい。示唆的で刺激的な内容で、色々と考えることが多かったためです。一緒に観た友人は資本主義への皮肉をメインに捉えていたけれど、僕はなんとなくそうは思えない。バンクシーが壁に絵を描くことで少なからず金が動き、市場経済が回るのだし、そのことは彼も重々承知のはず。

じゃあ何が彼のモチベーションでありメッセージなのか。劇中でグラフィティアートの聖地たるファイブ・ポインツが白く塗られてしまうシーンがあったのが大事なのかな、と思う。文化の保存、ミーハー市民へのからかい、「(美術館の)外」でのアート、という部分がコアだと個人的には感じます。特に「外」という考え方は、高架下に作品を吊り下げる辺りで直接言及されていました。芸術の再定義というのは美術館の中でやっていても仕方ない、そういう考えを(個人的に)受け取りました。

 

この映画、とにかく構成が繊細でよかった。バンクシーファン、美術品バイヤー、作品が描かれる壁の持ち主、転売者…という様々な「市民」の目線で、観ているこちらも巻き込む形でバンクシーという人物(団体?)を炙り出す。自分もニューヨークで宝探しをしているかのような気分でした。あと、単純にニューヨークの風景が懐かしかった。あそこ俺歩いたわ!的なシーンが多く臨場感マシマシ、完飲。といった具合でございます。

 

そんなこんなでやや意識アゲめで週末を迎え、来る日曜日。皐月賞。3,11,9に全てを賭けた僕はまさかの完敗。ノーマークの18番が華麗に1位を奪いやがった…

金をスッてしまったので、同じく負けた友人たちと代々木公園へ。酒を飲みながらダラダラしていると、謎の男女に絡まれた。「疲れてませんか?」と言われ、滅茶苦茶警戒していると、「触らずにマッサージします」とのこと。これはヤベーやつだ。手のひらをかざされ、「温かいでしょう?」と聞かれ、「あ、はい」と答える。そうしている間に謎のおっさんにも絡まれる。曰く、解体屋で国立競技場の作業にも関わったそうです。謎の男女からハンドパワーを送られながら、謎のおっさんの雑談(野球、将棋など)に相槌を打っていたあの時間。カオスの極みといって過言ではなかった。

そうして日々楽しく現実逃避しております。今後も応援よろしくお願いいたします。

 

BANKSY IN NEW YORK バンクシー・イン・ニューヨーク【日本語版】

BANKSY IN NEW YORK バンクシー・イン・ニューヨーク【日本語版】