二輪と深夜とロックンロール

ジャズとロックとバイクと喫茶店とそれらが出てくる本が好きです。元『東京文系大学生』。

プリンスは、音の隙間の使い方が素晴らしいミュージシャンだった。

プリンスが亡くなってしまったらしい。ボウイの時ほどではないにしろ、ショックは大きいです。今年はまだあと8ヶ月あります。どうかこれ以上は…。

 

プリンスは声と音作りと表情がとても好きでした。I Wanna Be Your LoverやControversy、1999などのディスコ・ファンクソングからハマり、Nothing Comares 2 You、Pink Cashmereといったバラードにも惹かれた。何よりナルシストであるところが最高にかっこいい。

 

でも、今日一日プリンスを聴いていて、やはり彼は「音の隙間」が一番の特徴だったと思う。

彼はマルチプレイヤーなのでスタジオ録音ではほぼすべての楽器を自分で演奏しています。よってどの楽器もプリンスらしいプレイになる。ベースラインをとっても、8分休符や4分休符が随所にある。ギターとキーボードもそれぞれ(時にはベースとリズム的にユニゾンした)パターンの中に休符が取り入れられる。そして、公倍数的にそれらが噛みあった時に8分刻みのハイハットだけになる瞬間がある。これがカッコいい。

今っぽい曲というのは音が多い傾向にあって、ドラムが複雑だったり、コーラスワークや対旋律も練られている。でも、大事なのは休符なのだ。Why You Wanna Treat Me So Badというプリンスの名曲があるけれど、前半の休符があって初めて、終盤の畳み掛けるギターソロが活きるのだと思う。あるいは、ドラムがタイトであることがまず必要条件なのかもしれない。

 

プリンスはネット嫌いで、YouTubeに音源がないため言葉だけで書くのが辛い…。どうか皆様各自レコードを引っ張りだして、プリンスのファンクナンバーを聴いてください。Purple Rainから聴いてもいい。Kissで踊ってもいい。ジョジョが好きならSoft & Wetは聴かなきゃダメだ。どれだけ名曲があるんだろうか。多作のクリエイター、プリンスは偉大な存在でした。

ある意味で、「かつてプリンスと呼ばれた男」が現実になってしまった。悲しいです。

 

1999

1999

 

  

Controversy

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