二輪と深夜とロックンロール

ジャズとロックとバイクと喫茶店とそれらが出てくる本が好きです。元『東京文系大学生』。

『おじいちゃん、死んじゃったって。』感想。

今日名駅ミッドランドスクエアシネマで観てきた。

森ガキ監督、岸井ゆきの主演、ヨギー主題歌ということでミーハー感覚で予告編を観たら、完全に、劇場で観なきゃいけないものだと思った。

 

公式HPに載っているキャプチャーがとても素敵。


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ネタバレ有りで書くので、未見の方はどうか先に劇場へ…

 

まず役者が本当にストライクだった。

岸井ゆきのはとにかく、目が綺麗。笑顔のシーンも一応あったけど、基本的にはずっと内心の葛藤があるのでツーンとした顔だった。それが綺麗だった。

個人的には脇役の岡山天音の役が大好きだった。終盤のちょっと成長した彼を見てるだけでグッと来てしまった。

 あ、回想がズルかった。婆ちゃんの回想がそこで入るか〜とか、ずっと死んでいることが役割だった爺ちゃんがそこで入るか〜とか。泣いてしまった。

 

でも何と言っても主題歌担当のYogee New Wavesですよ。春に出たアルバムの実質最後の曲SAYONARAMATAがな、それはそれはナイスな役目を全うしていてな…

WAVES※通常盤(CD)

WAVES※通常盤(CD)

 

 

しかも、これは本当にネタバレなんだけど、許してほしいんだけど、まだ見ていないならこれだけは読まないでほしいんだけど、中盤にあの曲も流れたんですよ。それも、多分EPの時の音源。あれは本当にビックリしたし嬉しかったし場面に彩り添えまくってた。

 

SAYONARAMATAは今回の映画とタイアップしてMVも公開した。


Yogee New Waves / SAYONARAMATA (Official MV)

もう…岸井ゆきのさん…って感じっす。

 

 

話としては、主人公の家族については主人公の葛藤。従兄妹の家族と祖父母の家族については、肉親の死を通した家族の再生。主人公サイドは女性性が真ん中にあるので、完全に理解できたかはちょっと自信が無い。祖父が死んだときにセックスをしていたことによる罪悪感、結婚しないことを選んだ叔母への疑問、自分に対する不安めいたもの、西山勲の写真から感じたインドの異物感と神秘性。熊本県が舞台のこの映画、駅前の旅行会社OLの主人公がインドに思いを馳せる場面はなんだか舞台演劇みたいだったな。

いずれも生死が問題な訳だけど、生の代表が性と血縁。死後のことは小坊主とインドが担っている。終盤に、家族の喧嘩ののち彼氏とカーセックスをキメて生については一定の満足を得たのか。最後にインドへ行って、西山勲の写真が現実じゃないことにも安心したのか。ウーーン、なんかあまり整理出来ない。ヨギーに気を取られすぎたかもしれない。

 

あとこの映画は煙草シーンが本当に多い。主人公も、父親も、従姉妹の女子高校生も、叔母の独身富豪も吸ってた。岸井ゆきのが吸ってる銘柄がずっと気になったんだけど結局よく見えなかった。マルボロメンソールっぽかったけど、ソフトだったしなあ。父ちゃんの兄貴はエコー吸ってた。映画的かよ!

今の時代、喫煙シーンは濡れ場と同等の扱いな訳です。そういう意味でこの映画は完全にポルノ映画だったと思うな。