このサイテーな世界の終わり、見終わりました。相変わらず1話20分の8話構成なので一気に最後まで来てしまった。
S1の時のあの、青春の苦しみ!どうにもならない!言葉にもできないし顔にも出せない、とりあえず手をつなぐ、みたいな甘酸っぱさとはまた別の、胃がキリキリするようなシーズンで、素晴らしかったです。
冒頭から、アリッサの叔母の紹介がモノローグで「彼女はカフェを経営していて、制汗剤を信用していない」だって。すごすぎる…。制汗剤の話なんてその後一回も出ないのに。叔母のキャラクターも、アリッサのひねくれ具合も2秒強で表現してしまう。
シナリオももちろん引き込まれるんだけど、とにかくアリッサとジェームズの言葉遣い、表情の見事さ(本当にすごい、『見なくても分かる、不安で悲しげな顔をしている』とアリッサが語るとき、ジェームズはたぶん北半球でいちばん不安で悲しげだった)、画面の色、カメラの切り取り方、音楽、演出、ほんとにすごく好きだった
新キャラのボニーも、つらかったねえ…。S1では「僕は間違いなくサイコパスだ」つって物語を始めたジェームズは今回、まともな青年になっていたけど、ボニーはまだ未熟だったな。
宿屋のおっさんを殺してしまったときは見ててびっくりした、けどあれでボニーはアリッサとジェームズの立場を理解できるようになるんだろうな。
カフェでの対峙シーン、ほんとにアリッサとジェームズを撃っちゃったかと思って、、今さっきコメダで観てたんですけど、飛び上がっちゃったよ。声でたかも知れない。そんで、悲しくて悲しくて、手汗もすごいし、演出であってくれ!と願っていた。
アリッサの心の機微が今シーズンの中心だったと思うんだけど、トッド(名前からしてブレイキングバッド思い出しましたよね。顔にてたし…)はちょっと気の毒ですね。まあ、ドンマイだ…。
で、アリッサは、ジェームズの手紙で傷ついて、結婚して逃げて、ジェームズとキスしちゃって、殺人の記憶も消えなくて、自分の命は狙われて、つらかった中よく頑張ったと思う。カフェでジェームズを見つけたとき、「一番うれしくて悲しかった」と言っていた。あれは、助けに来てくれたことのうれしさと、ジェームズも殺されることの悲しさなのかな。
一番泣けたのは、ボニーが自殺しようとした瞬間に2人同時に飛びかかって止めたところ。2人ともボロボロなのに、とにかく命は助ける。みんな命の重さを知っているから…。
ジェームズくんも、母が目の前で自殺、支えてくれた父はぽっくり死亡、アリッサには拒絶されて、本当に、本当につらかったね…それしか言えないよ…僕の名前はエンポリオです…。
でもエンドは幸せでよかった。もう2人がくっつくとかどうとかじゃなくて、幸せになってほしかったから。続きはもう無くていいんじゃないか?でもS1のときもそう思ったからな。どうなるかな。
続きはなくてもいいけど、2人の会話と笑顔はずっと見ていたい、そんな感じ。あざっした!