深夜ファミレス記録

もう深夜にファミレスにも行かなくなってしまったけど、上野か新宿で夜中まで飲んだあとに勢いで書く日記。

シティポップはヘビメタくらい古臭く

今年ももう6月ですね。岐阜はめちゃ暑い。湿度も温度も高い。クルマで冷房つければ快適だけど、アベレージの燃費がガンガン下がっていくのを見ると悲しい。

 

ステイホームのあおりというワケでは無いけど、ぼくは2カ月に一回髪を切るローテで、現在は2カ月をかなり超えてしまった。やや、春日一番ヘアスタイル。かっこよくなろうという気持ち自体、なかなか燃え上がらない年齢。だけど、仕事で使うレッツノートの顔認証の精度がちょっと悪くて、光度の具合ではすぐに認識してくれない。そういうとき、「もっとかっこいい顔をすれば認識してくれるんだろう」「登録したときはもっとかっこよかったんだろう」という考えが巡り、決め顔をしたりもするのである

 

かっこいい人が岐阜にいる。あるバーの店主で、その店では、ブラジル、中東、アフリカ、東欧あたりのプログレ、ジャズ、アンビエントなんかが流れている。

その人に勧められて詳しくないジンを飲んでタバコ吸って頭痛くなって、という感じで楽しく通っているが、なにより無性に気が合う(と勝手に思っている)し、かっこいいんだ

 

ルックスのかっこよさはまあ、あんまり言うとキモいので置いとくけど(めちゃくちゃかっこいい)、こないだ言ってた「シティポップはダサい」「シティポップはすぐに、今で言うヘビメタみたいに古くさくなる。てかそうなってほしい」との言葉にしびれた。

 

ぼくはたまたま初期ビートルズのドキュメンタリーを見た直後にその店に行ったので

「ビートルズってやっぱ50年後も聞かれてるんでしょうねエ~」つったら

「ぼくはストーンズ派なんだよ。ビートルズの曲は誰がやってもかっこいいけど、ストーンズの曲はストーンズだからかっこいい。全部だいたい同じ曲だし全部ダサいんだけど」と言う。ぼくはそれ聞いてゲラゲラ笑っていた

この場合のダサさって、変化の乏しさ、オシャレじゃなさ、状況とのミスマッチかな

 

で、ダサい音楽は良いよねって話をしていたけど、シティポップは本当に苦手らしい。シティポップのなにが「本当に」ダサいかというと、その人は80年代に生まれていて、だからこそ、80年代の音が嫌いらしい。ある年代が飛び地のように古くさく聞こえる、見える、そういうのはある。ぼくは90年代生まれだけどエイティーズも90も好きじゃ無いというか興味がわかない。

いまの新しさ or むかしのかっこよさにひかれるんであって、「生まれた頃」はどうしてもダサくなるのだ

 

で、こないだもそんな話をしてたとき、

「シティポップは苦手だけど、良いバンド一個だけいる」

「どの国すか」

「韓国なんだけど」

「もしかしてセソニョンすか」

「そうなんだよ。良いバンドいるんだなーと思って聞いてて、韓国には他にもすごい人いるのかと思って調べたけど他にはいなかった」

「ゲラゲラ」

とのやりとりを経て、セソニョンのあの水色のepをかなりの爆音できいた。あのバンドは録音がすごい。でかいスピーカーで聴くと、そのへんのバンドと全然迫力が違う。

ヒョゴとか流行ったのってもう5年前くらい?4年くらいか。あの辺は彼の趣味には合わないんだろうな。国は違うけど、落日飛車もぜんぜん好きじゃ無かったみたいだし、本日休演はぼくがレコード持ってって勧めたら気に入ってくれた。

 

いずれにしてもそういう店で、そういう、ダサさにも矜持を持つ、偏屈なかっこいい人としゃべると、これだよこれだよ~とうれしくなるもんですね。

というかなりどうでもいい話だけど、いまセロ聴きながらふと思い出したので、ブログに書いてみた。セロもすげえ微妙なラインだよなあ。や、正直ぼくとしては素直にかっこいいけど。キクチナルヨシがぶち切れてたのは一理分からなくは無い。

とにかくイエローメイガスの後半、「満を持して!サックスソロ!どうぞ!」という感じはいつ聴いてもちょっと笑える。ごめんなさい!