きょうは家からほぼ出ず、新聞を割と熟読し、缶ビールを飲み、サムウィルクスをレコードで流してみたりなどし、Netflixで『あのこは貴族』をみた
第1章、あの医者家系の親族会の風景。あれはかなり刺さる。おれの家は別に貴族でも何でもないが、開業医の祖父はかなりの「貴族」で、彼が存命の頃から続いている新年恒例の親族赤坂中華会がある。
スーツを着て、絶妙に間をあけて、敬語で言葉を交わし、雑談の余裕をあえて無くすように異常に大量に食べまくる。
集まるメンバーの学歴・職歴もまあなかなか華々しい。だが幸いにも「家」への拘りはだれにもなくて、さらに年上の従兄弟が率先して風通しをよくしてくれたおかげで、最年少のおれは現在29歳に至るまであまり「家」の意識を持たずにやってこられた。
だからこそ、あのこは貴族の第1章は、自分のルーツの、あまり顧みたくない部分を描かれるんじゃないかとひやひやした。あのリアリティ、なかなかです。お見合いとかなんとかそんなのは勿論うちには無いけどね。
主人公の家が貴族、なのかと思ったら上には上がいた。慶応幼稚舎、院で東大、弁護士、、、港区(?)タワマン。
富山県(?)育ちの水原希子。内部との壁、アフタヌーンティー。なかなかだ。
正直言って、あの映画の生々しさ(後半は別として)は、例えば花束のように恋する某映画におれら全員が悶えるしかなかったのと同じくらい、迫るものがあったね
認めざるを得ない
おれが幸いにもへらへら最低賃金暮らし、缶ビール、せんべろ最高で生きていられるのは、繰り返しになるが、風穴を開け続けてくれる従兄弟と、地方赴任となった新聞記者時代と、そこで出会った地方出身・金と無縁で工芸作家(志望)の妻、のおかげ。紙一重だった。危ない危ない。
日記:
ビズリぃーチのあの言い方と、汚職に沈黙する若手広告代理店社員にはらわた煮えくりかえるほどイライラする、
と昼酒を煽っていた妻に伝えたところ「ふーん」と言っていた