深夜ファミレス記録

もう深夜にファミレスにも行かなくなってしまったけど、上野か新宿で夜中まで飲んだあとに勢いで書く日記。

『おじいちゃん、死んじゃったって。』感想。

今日名駅ミッドランドスクエアシネマで観てきた。

森ガキ監督、岸井ゆきの主演、ヨギー主題歌ということでミーハー感覚で予告編を観たら、完全に、劇場で観なきゃいけないものだと思った。

 

公式HPに載っているキャプチャーがとても素敵。


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ネタバレ有りで書くので、未見の方はどうか先に劇場へ…

 

まず役者が本当にストライクだった。

岸井ゆきのはとにかく、目が綺麗。笑顔のシーンも一応あったけど、基本的にはずっと内心の葛藤があるのでツーンとした顔だった。それが綺麗だった。

個人的には脇役の岡山天音の役が大好きだった。終盤のちょっと成長した彼を見てるだけでグッと来てしまった。

 あ、回想がズルかった。婆ちゃんの回想がそこで入るか〜とか、ずっと死んでいることが役割だった爺ちゃんがそこで入るか〜とか。泣いてしまった。

 

でも何と言っても主題歌担当のYogee New Wavesですよ。春に出たアルバムの実質最後の曲SAYONARAMATAがな、それはそれはナイスな役目を全うしていてな…

WAVES※通常盤(CD)

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しかも、これは本当にネタバレなんだけど、許してほしいんだけど、まだ見ていないならこれだけは読まないでほしいんだけど、中盤にあの曲も流れたんですよ。それも、多分EPの時の音源。あれは本当にビックリしたし嬉しかったし場面に彩り添えまくってた。

 

SAYONARAMATAは今回の映画とタイアップしてMVも公開した。


Yogee New Waves / SAYONARAMATA (Official MV)

もう…岸井ゆきのさん…って感じっす。

 

 

話としては、主人公の家族については主人公の葛藤。従兄妹の家族と祖父母の家族については、肉親の死を通した家族の再生。主人公サイドは女性性が真ん中にあるので、完全に理解できたかはちょっと自信が無い。祖父が死んだときにセックスをしていたことによる罪悪感、結婚しないことを選んだ叔母への疑問、自分に対する不安めいたもの、西山勲の写真から感じたインドの異物感と神秘性。熊本県が舞台のこの映画、駅前の旅行会社OLの主人公がインドに思いを馳せる場面はなんだか舞台演劇みたいだったな。

いずれも生死が問題な訳だけど、生の代表が性と血縁。死後のことは小坊主とインドが担っている。終盤に、家族の喧嘩ののち彼氏とカーセックスをキメて生については一定の満足を得たのか。最後にインドへ行って、西山勲の写真が現実じゃないことにも安心したのか。ウーーン、なんかあまり整理出来ない。ヨギーに気を取られすぎたかもしれない。

 

あとこの映画は煙草シーンが本当に多い。主人公も、父親も、従姉妹の女子高校生も、叔母の独身富豪も吸ってた。岸井ゆきのが吸ってる銘柄がずっと気になったんだけど結局よく見えなかった。マルボロメンソールっぽかったけど、ソフトだったしなあ。父ちゃんの兄貴はエコー吸ってた。映画的かよ!

今の時代、喫煙シーンは濡れ場と同等の扱いな訳です。そういう意味でこの映画は完全にポルノ映画だったと思うな。

『X-MENアポカリプス』感想(ネタバレ有り)。震えたぜ。

観てきました。とにかくブライアンシンガーは天才だぞ。良かった点を書き並べていくぞ。笑った点も書いていくぞ。

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僕の好きなキャラたちが頑張った

 僕の好きなミュータントを3人挙げるとすれば、サイクロップス、ナイトクローラー、クイックシルバーなんです。そりゃあ今回の映画は燃えますわ。クイックシルバーに関してはアポカリプスとタイマンも張ったし。ナイトクローラーは相変わらずエフェクトが最高。サイクロップスは役に立っているというだけで感涙モノ。

 

オープニングテーマ曲で泣けた

古代エジプトシーンが一段落してから大音量で始まるあのテーマ曲。たまんないっす。徐々に時代が過ぎていく描写としてのモナリザとかナチスが安直すぎてまた笑える。

 

フューチャーパスト、ファーストクラスからの地続き感

冒頭、サイクロップスが講義を受けているシーンからして、FPのその後の話なんだなと分かる丁寧な設計。さらに後半ではFCの物語を回収していて非情に良かった。

ただ、モイラの記憶戻しちゃうんだね。教授、それでいいのか本当に。

 

クイックシルバーがあざとかった

いかんせんFPで人気が出てしまったからな。今回は前回の5倍くらいの尺を与えられていましたね。なげー!と思ったけど普通に格好良かった。うっかりハボック殺しちゃったのはうっかりしすぎだろ。

 

「ジーンが頑張れば普通に倒せそう」をまんまやってくれた

結局、ジーンがフェニックス解放すればアポカリプスぐらい余裕やろ。と思っていたところ実際そうだったのでなんか逆に満足しました。あとジーンが本気出して攻撃すると何故かアポカリプスの服が破けて全裸になるという謎のお色気がおもしろすぎる。

 

X字に鉄骨刺した

これはもうただただ格好良かった。今回、全編通して迷走していた感が否めないマグニートーさんでしたが、このシーンがあっただけでお釣りが来ますわ。この辺のラストバトルシーンは、ベタに総力戦って感じでたまらんですな。ストームも加勢したし。

 

最後のサイクロップスのメガネ

これも燃えましたね。あ、あのメガネになってる!という。いやまあそれだけなんですけど。ついでに言うとラストシーンは、原作っぽいコスチュームになっていたりセンチネルが再利用されたりといろいろ嬉しかったです。

 

エンジェルが本当に弱かった 

今回こいつだけ特殊能力なくて、ただ飛べるだけ(あと羽を飛ばせるだけ)だな。弱そうだな。と思っていたら本当に弱かった。登場から退場までナイトクローラーの噛ませという可哀想な人。ま、まあ3で活躍したし…。

 

サイロックがエロかった

エロかった。あと最終バトルのときの登場の仕方がかっこよすぎ。サイロックについての他のコメントは以下です。

①「すげーヤツ紹介するよアポカリさん」って言っといてエンジェル紹介するのはおかしいだろ。あいつ何もすごくなかったぞ。

②ビームサーベルを途中でムチにしてましたけど、あれ触っても切れなくなってるんですか?退化してません?それともビーストの首の皮膚が凄いんですか?

 

アウシュビッツに5人集まってるとき練馬のヤンキーみたいだった

 なんか今回、アポカリ先輩にせよ4騎士にせよ、すげー練馬の不良みたいでしたね。うちの近くにいっぱいいるよあんな感じの人。

更に言うなら、アポカリ先輩の4人の舎弟たちって、裏切るヤツ2人・羽の生えた役立たず1人・ハイレグ女1人という滅茶苦茶な編成ですね。まあ慌てて揃えたメンバーだったしね。

 

ウルヴァリンが妙にコミカルに逃げた

次回作のために今回顔見せ程度に出演したウルヴァリン。施設から脱走するとき異様にコミカルな走り方で去って行きました。まあ原作っぽいといえば原作っぽかったけれど。

というか、前作にて「ストライカーに捕まったかと思いきやミスティークの変身だった」というシーンが有りましたが結局はストライカーに捕まったんですね。アホなのか? 

 

 

X-MEN:フューチャー&パスト [Blu-ray]

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はい、以上のような感じでした。

アポカリプス、僕の中では今年のアメコミ映画の中でも最高傑作くらいに思っているのですが、友人と話したところどうもこれは僕だけのようです。まあ僕はX-MENシリーズへの愛着が半端ではないので仕方ない。

伊坂幸太郎「的」なモノが苦手である

はじめに断っておきたいのは、伊坂幸太郎が苦手なのではなく伊坂幸太郎的なモノが苦手なのだということだ。

本も漫画も音楽も映画も、伊坂幸太郎的なものが苦手。決して伊坂幸太郎的なものをdisりたいのではない。不思議だなァなんで苦手なんだろうなァと考えてみるだけです。

ちなみに主観のみの記事です。

 

「キャラ」が売りである

ツラい。格好良い登場人物が多いのは無論いいことなんだけれど、あくまで人物であってほしい。いや動物や宇宙人でもいいんだけど、とにかく作品内に存在してほしい。

「キャラ」とは「キャラクター」と微妙に違う概念であって、のび太君だとか仮面ライダーだとか、「アドレナリン」のジェイソン・ステイサムとか、いい意味でも悪い意味でもキャラクターを超えているものという捉え方だ。まあ上記は極端な例だが。

いいか。当たり前のことを言っておくが、格好良い登場人物とはタクシードライバーのデニーロのことだぞ。みんな分かってるよな。

ちなみに音楽について言うならば、「キャラ」は大歓迎。実力さえあるならば、好きなだけペルソナを纏ってくれ。

 

伏線が売りである

これもキツい。仕掛けが多いと楽しめるというのは間違いないけれど、日本人は伏線を崇めすぎだろ。別に凄くねーからな。アルツハイマーじゃない限りプロなら出来るわ。

そもそも、ナンセンスこそ最高である。ストーリーなんて程々でいいんだ。それより空気を作り込んでくれ。その点、やっぱりタランティーノは良いよね。あとファンク音楽とか。

 

作品間のリンクなどの小ネタが豊富

タランティーノを褒めておいてこれを言っちゃあお終いという感じもあるが、でもこれも要らんやろ。CLAMPは許す。あと、アメコミ映画についてはもう別枠なので。男の子なので。

 

面白いだろ感

結局これかなあ。「エンタメ」と自己を規定しつつ、エンタメ以上だと評論してくれ感が苦手。気取った(最高の褒め言葉です)文章とエンタメ的なトリックって、なんかミスマッチじゃないかなあ。

これはつまり音作りや楽器の構成はオーセンティックなのに、「サビ」があって、転調して、ストリングスとコーラス盛りまくり。みたいな悲惨なパターンと同じではないのか。

 

とここまで書いてきたのだが、そういえば僕はスカイ・クロラ大好きだった。あと上の文章だけで矛盾が凄い。

なんなら「アドレナリン」も好きだわ。だって、アドレナリンを出し続けないと死ぬからずっと興奮してよう!バキューンバキューン!っていう脚本早々思いつかないでしょ。最高かよ。

結局伊坂幸太郎的なモノは苦手じゃないのかもしれない。いや、ウーン、

エンタメは格好つけないでくれ。作品として何か残したいなら媚びないでくれ。この2つかなあ。

カルチャー備忘録

最近は結構色んな所に出向いて諸々のカルチャーを摂取しています。おいおいブログに感想を書こうと思うので、ひとまずここで備忘録をつけておきます。

 

濱口竜介監督オールナイト『PASSION』『親密さ』(新文芸坐)

東大文学部美芸から藝大の院へ進んだ濱口監督の映画二本立て。『PASSION』がヒジョーに良かった。30歳ほどの男女数組による人間関係。グサグサ来ました。『親密さ』は4時間程度で途中休憩あり。演劇に打ち込む若者たちの生活と、劇中劇。しかし前日の夜遊びがたたって途中寝てしまった………。これは未だに悲しくなるほど恥ずかしい大失態でした。

 

lal banshees 振付 / 出演 『ペッピライカの雪がすみ』(こまばアゴラ劇場)

東京ELECTROCK STAIRSというダンスグループの横山彰乃が立ち上げたlal bansheesによる公演。現代ダンスの公演は初めて鑑賞したけれど、とても綺麗でかっこよくて面白かった。セリフやストーリーが存在しないので、何について踊っていて・舞台で何が起きているのかをずっと考えながら鑑賞した。前半は時間の拘束、現代の生活など、後半は…なんだったんだろう?印象的だったのは、ダンスにおいてもやはり目線の使い方が重要なテクニックなんだなあという点。

 

マームとジプシー『0123』(京都 元立誠小学校)

藤田貴大脚本・演出のマームとジプシーが青葉市子と一緒に舞台をやるというのではるばる京都まで行きました。会場となった旧小学校の雰囲気がまず最高。『0123』は0と1と2と3に分かれていて、0は無人の部屋にて音声と映像のみ。1は一人芝居。2は二人芝居。3はこの日はやっていませんでしたが三人芝居。0は世界観を構築する童話のようで、1(吉田聡子)は童話の中にある至って現実的なトラブル、2(青柳いづみ・青葉市子)は抽象的なグロテスク。最高でした。

 

『ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン』(渋谷アップリンク)

さっき観てきました。JBのドキュメンタリー。とにかく圧が凄い!一年前にもJBの映画を観に行きましたが、やはり本物は違いますね。フレッド・ウェズリーやブーツィー・コリンズ、ボビー・バードら関係者のインタビューを聞いてるだけで、ぶっ飛んだエピソードが多すぎて笑えます。そして迫力のライブ映像。たまんないっす。ショーとしての完成度の高さ、JBの人間的不完全っぷり、公民権運動まっさかりのアメリカ、などなどたっぷり味わえます。

 

 

とまあこんな感じですが、その他細々とCDを買ったりバイクをチューンしたりしているので、ちゃんとブログを更新したいと思います。8月と9月は旅行しまくるので旅行カテゴリもちゃんと機能するハズです。どうか見捨てないでください。

『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』感想。バットマンVSスーパーマンに出来なかったエンターテインメント。

昨日、公開初日、待ちわびた、『シビル・ウォー』を、観てきました。ここ数日、楽しみのあまり24時間常にニヤついていましたので今は本当に幸せです。以下、ややネタバレ有りで感想を書きます。

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鑑賞前の予想

さて、例のごとく映画を観る前に友人たちとグダグダ予想をしていました。といっても、シビル・ウォーはヒーロー活動を法・国連で規制するべきか否かを巡ってアベンジャーズが分裂する、というところまでは確定なのですが。

そこで挙げられた予想を箇条書きにします。

・キャップは内紛そのものには負ける。でも今後の映画のこともあるのでラストでは和解する。

・スパイダーマンは原作通りチーム移動する。

・ホークアイはスカーレットウィッチやアントマンをアシストする。単体では活躍できないだろう。でもホークアイ頑張れ

・ヴィジョンは死ぬかもしれない。額の石を抜き取らないとインフィニティ・ウォーに繋がれないから。

・ガントレット云々の話もちょっとはありそう。

・ウォーマシンはやられるみたいだけど死にはしないだろう。

・タイマンは、キャップVSアイアンマンとバッキーVSブラックパンサーあたりは確定として、ファルコンVSウォーマシン(飛ぶ人たち)、スカーレットウィッチVSヴィジョン(強すぎる人たち)など。

・エンドロール前に「その頃のハルクとソー」を流すだろう。エンドロール後はドクター・ストレンジの番宣か。

・まさかスパイダーマンの番宣はしないだろう。もう知名度あるし。

・名前だけでもいい、頼むから、デッドプールを出してくれ。

 

期待を遥かに上回った

そして映画を観た。すげえ。すげーっす。滅茶苦茶いいじゃないですか。面倒なのでこっちも箇条書きにします。

・キャラ全員見せ場あり。

ホークアイが頑張った。弓が変形して近接バトルできるようになったぞ。

・ブラックパンサー格好いい。バッキーやキャップ相手に普通に殴り合えるのすごすぎないですか?あと役者が前観たジェームス・ブラウン映画のJB役。

・ファルコンも格好いい。プロレス映画キャプテン・アメリカシリーズのスタイリッシュ専門は伊達じゃない。

・キャップとバッキーとファルコン、仲良し

・アイアンマンとキャップの殴り合い、流石にここはキャップの勝ちかと思った。実際はパターン解析するだけで余裕でアイアンマン勝利。マジかよ。

・ウォーマシンの件、ファルコンが謝ってるのにアイアンマンに撃たれてて可哀想。ただただヴィジョン(とウォーマシン)が悪いだけだろ。

・ジャイアント・マンがまさか来るとは。でもでかくなると遅くなるのおかしいだろ。あとちっちゃくなった時にパワーはいつも通りなら、でっかくなっても飛行機壊したり車蹴っ飛ばしたりできなくない?いやいいですけど。

・スパイダーマン強い。でもキャップには負けてたのが良いバランス感覚。

・(別にシビルウォーではなかった。ヒーロー登録はあくまで序盤の話であって、後半はウィンター・ソルジャー絡みの私情バトルだった。

・「Spiderman will return.」じゃあないんだよ。ドクター・ストレンジを流せ。

 

マーベルスタジオとMCUの実力

これシビル・ウォーではなくね?という疑問は残りつつも、今作はMCU屈指の傑作だと思います。これだけ積み重ねてきた歴史とキャラをうまく扱うスキルに感服。どのキャラも大事にして、性格と行動に一貫性を持たせようという意図も読めます。例えばホークアイは作中での葛藤シーンなどは無かったものの、家族を危険に巻き込むことを考え尽くしての決断であったことが「一度引退した」という一言に詰め込まれています。アイアンマンのトラウマとメンタルの弱さ、キャップの行き過ぎた尊さ、アントマンとスパイダーマンの陽気さ、とにかくそれぞれキャラクターがイキイキしていた。

ここが『バットマンVSスーパーマン』には足りなかった部分かもしれません。まずあの映画の場合、バットマンとワンダーウーマンが初登場でした。よって、どうしても通り一遍のキャラクター説明になってしまうし、感情移入も難しいと言われてしまう。そしてバットマン・スーパーマンともにやや馬鹿だった。あれだけ話を聞かずに戦ってたのに、お母ちゃんの名前を聞いた瞬間に和解するのはちょっとヤバイぞ。

バトルでも、『シビル・ウォー』はケレン味たっぷり。横一列で走り出すなんて。アルマゲドンでもやらないような演出。そういうシリアス部分とアクション部分のメリハリが大事なのですね。『バットマンVSスーパーマン』はその点、シナリオも暗い、アクションも暗い、と一本調子感は否めませんでした。もちろん、キャラの数と能力の派手さが違うとはいえ。

『シビル・ウォー』は終盤のミスリードも見事でした。どうせ最後は共闘だろ、という雰囲気の中でまさかの再度対立。手紙での和解はあったものの、チームとしては完全に分裂したまま終わりました。まるで『バットマンVSスーパーマン』を踏み台にしたかのようなシナリオ構成。狙っていたのなら凄い。

 

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しかし、今後もたくさんの映画が公開を控えているMCUです。楽しみは尽きない。まずは今回株を上げまくった『ブラックパンサー』に期待ですね。個人的な勘ですが、原作で言うシークレット・アベンジャーズあたりのことを『ブラックパンサー』で描くのかもしれません。『スパイダーマン』ではアイアンマン側のその後を描くことで、『インフィニティ・ウォー』にて晴れてアベンジャーズ復活、とか。果たしてドクター・ストレンジは今後しっかり食い込めるのでしょうか。カンバーバッチならきっと大丈夫。

『X-MEN アポカリプス』最終予告編公開。遂に奴が来たぞ。クイックシルバーの血縁も判明。

ネタバレ注意。

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www.youtube.com

 

昨日、アポカリプスの最終予告編がYouTubeで公開されました。その衝撃と喜びと言ったら…。

 

 

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ウルヴァリン登場

遂に、ウルヴァリンの姿が予告編に現れました。以前「アポカリプスにヒュー・ジャックマンは出ない」という情報がありましたが、追加シーンで撮影に参加していたのですね。ヒュー・ジャックマンは間もなくウルヴァリン役を引退することを発表しているので、今回出演してくれたことは本当に嬉しいです。これでウルヴァリンが新キャストに代わっていたらハラキリします。

サイクロップスが「助けが来た」と言った後に登場するウルヴァリン。その爪は既にアダマンチウムで加工されているようです。「フューチャー&パスト」で歴史は変わり(ストライカーが実はミスティークの変装だったりした)が、しっかりウェポンX計画は行われたようです。とするとデッドプールはどうなってるんだろうか。まあ「ウルヴァリン ゼロ」はメタ的にも、作中時系列的にも、完全に無かった事になっているので気にする必要はないのだけれども。

おそらくウルヴァリンの登場シーンはほとんどおまけのようなものだと思われますが、一人くらい敵をぶっ殺してくれると嬉しいですね。

 

クイックシルバー、マグニートーの息子だと明言される

ウルヴァリンのショックに隠れがちですが、クイックシルバーが「マグニートーは俺の父親だ」と言っているのも割と重要な事です。「フューチャー&パスト」でもそれっぽいことを言ってましたが、あれはファンサービスに過ぎないものだと勝手に思っていました。アベンジャーズの方とは違って、X-MEN時空のクイックシルバーは原作通りマグニートーの息子でした。まああっちの彼はもう死んだしな。スカーレットウィッチも向こうに取られている現状、クイックシルバーが陽の目を浴びるのは喜ばしい限りです。新生X-MENシリーズも完結間近というところでこういう人気キャラが生まれたのはオイシいことでしょう。

 

デッドプール、出ろ

あとはもうデッドプールが出てくれれば文句ありません。アメリカで絶大なヒットを飛ばしたデッドプール、一応しっかりX-MEN時空に参加しているので出られるはずです。アベンジャーズとジャスティス・リーグがしのぎを削ってバトっている中、ひっそりとX-MEN時空をいろいろクロスオーバーして欲しい。というかデッドプールは普通にX-MENキャラだけど。

中盤にウルヴァリンで盛り上がらせて、アポカリプスとの決闘のあとにちゃっかりデッドプールが登場したらもう劇場で叫んでしまいます。頼むぜ。

『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』渋谷アップリンク上映に行ってきました。あと競馬に負けました。

ボブ・ディランを観た翌日、また渋谷に赴いて映画を観ました。バンクシー・ダズ・ニューヨーク。イギリス・ブリストル出身のグラフィティアーティストであるバンクシーがニューヨークでゲリラ的に作品を発表した一ヶ月間を追ったドキュメンタリーです。

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感想を書くのが難しい。示唆的で刺激的な内容で、色々と考えることが多かったためです。一緒に観た友人は資本主義への皮肉をメインに捉えていたけれど、僕はなんとなくそうは思えない。バンクシーが壁に絵を描くことで少なからず金が動き、市場経済が回るのだし、そのことは彼も重々承知のはず。

じゃあ何が彼のモチベーションでありメッセージなのか。劇中でグラフィティアートの聖地たるファイブ・ポインツが白く塗られてしまうシーンがあったのが大事なのかな、と思う。文化の保存、ミーハー市民へのからかい、「(美術館の)外」でのアート、という部分がコアだと個人的には感じます。特に「外」という考え方は、高架下に作品を吊り下げる辺りで直接言及されていました。芸術の再定義というのは美術館の中でやっていても仕方ない、そういう考えを(個人的に)受け取りました。

 

この映画、とにかく構成が繊細でよかった。バンクシーファン、美術品バイヤー、作品が描かれる壁の持ち主、転売者…という様々な「市民」の目線で、観ているこちらも巻き込む形でバンクシーという人物(団体?)を炙り出す。自分もニューヨークで宝探しをしているかのような気分でした。あと、単純にニューヨークの風景が懐かしかった。あそこ俺歩いたわ!的なシーンが多く臨場感マシマシ、完飲。といった具合でございます。

 

そんなこんなでやや意識アゲめで週末を迎え、来る日曜日。皐月賞。3,11,9に全てを賭けた僕はまさかの完敗。ノーマークの18番が華麗に1位を奪いやがった…

金をスッてしまったので、同じく負けた友人たちと代々木公園へ。酒を飲みながらダラダラしていると、謎の男女に絡まれた。「疲れてませんか?」と言われ、滅茶苦茶警戒していると、「触らずにマッサージします」とのこと。これはヤベーやつだ。手のひらをかざされ、「温かいでしょう?」と聞かれ、「あ、はい」と答える。そうしている間に謎のおっさんにも絡まれる。曰く、解体屋で国立競技場の作業にも関わったそうです。謎の男女からハンドパワーを送られながら、謎のおっさんの雑談(野球、将棋など)に相槌を打っていたあの時間。カオスの極みといって過言ではなかった。

そうして日々楽しく現実逃避しております。今後も応援よろしくお願いいたします。

 

BANKSY IN NEW YORK バンクシー・イン・ニューヨーク【日本語版】

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ロックンローラーとしてのボブ・ディラン。『DON'T LOOK BACK』渋谷ル・シネマ上映に行ってきました。

昨夜は渋谷Bunkamuraル・シネマでボブ・ディランのドキュメンタリーを観てきました。35mmフィルム上映。ノイズが味出しまくり。

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1965年、フリーホイーリンがヒットしたあとのボブ・ディラン。映画中ではアコギ一本でライブするものの、既にロックンロールに転向したことを伺わせる歌声と言動です。とにかくディランがかっけー。ハンサム。お洒落。スカしている。

ステージに上る前、鏡の前でもじもじするディラン、取材陣にキレまくるディランの姿は貴重なものでした。タイムズ記者に対して、圧迫面接なんて目じゃない、屁理屈に屁理屈を重ねる彼はもはや畜生というレベルを超えている。話をすり替えまくる。アニマルズの旧メンバーであるアラン・プライスと不良コンビを組んで、メディアを馬鹿にし、自分の歌とギターを信じて突き進む若きディランは本当に輝いていた。強烈な個性・ナルシズムあってこその伝説的ミュージシャンだと再確認せざるをえない

 

60年代のヨーロッパの街並みや、ディランを追っかける女の子たち、ディランを巡ってコソコソ仕事をするマネージャーとメディア関係者など、時代をそのまま切り取った空気感も良かったです。超長かったけど。ギャラを巡る言い争いを20分ほど延々と上映されるのはなかなかキツイぜ。

 

僕は論文でもディランに触れるし、あの時代の独特な空気感・責任感・反戦・退廃思想に触れるのが好きなので、タイム・トリップしたかのようなこのドキュメンタリーはとても有意義な時間でした。

お気に入りは、1日80本煙草を吸うと新聞に書かれて「んなわけねーだろ」と言っていたディラン。映画を見る限り、全然嘘じゃねーぞ。今は日本にいるディランお爺ちゃん、体には気をつけてください。ネバーエンディングツアーは、終わってはいけないのだから。

 

ドント・ルック・バック ~デラックス・エディション~【完全生産限定盤】 [DVD]

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DCヒーローがやっと集まる。『バットマン vs スーパーマン』観てきました

公開初日に観てきました!新宿TOHOで大画面大迫力のTCX上映。3時間弱の長尺、前半は丁寧に、後半はド派手にという王道設計で非常に満足しました。以下ネタバレ有りで感想を箇条書きします。

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DCらしくシリアス、でもツッコミの余地も残すアメコミ手法

バットマンの両親の殺害から始まり、レックス・ルーサーの暗躍でスーパーマンとバットマンが踊らされていく過程、2人のバトルまで、とにかく重め。画面も暗い。マーベルが割とおちゃらけている今(シビルウォーは別ですが)、巻き返しを狙うDCはダークナイトでウケたシリアス路線を維持しています。マン・オブ・スティールの18ヶ月後という設定ながら前半はバットマンメインでじっくり心理描写されていくのも良かったです。

でもそこはアメコミ映画、ツッコミ所もちゃんとあります。

 

フラッシュが来た!アクアマンとサイボーグも出た!

とにかくなんといってもコレに尽きます。バットマン・スーパーマン・ワンダーウーマンまでは予告編で出ていましたが、その他DCヒーローもちょこっと出ていました。フラッシュかっけーっす!でも、作中『彼らメタヒューマンたちは人間に紛れている』と語られていましたが、アクアマンは思いっきり海底にいましたね。紛れてなさすぎる。あとサイボーグも見た目からしてサイボーグなので紛れられません。

 

ひみつへいきクリプトナイトの扱い

バットマンはスーパーマンの弱点、鉱石クリプトナイトを駆使して頑張ります。でももっと上手く使えば楽勝だったのではないか。音波攻撃とかしてる前にクリプトナイトガスをしょっぱなから噴射しろ。あと、クリプトナイトの槍をその辺に置いてどっか行くのは絶対ダメだろ。

 

話を聞かないバットマン

スーパーマンはレックス・ルーサーに弱みを握られたせいでバットマンと対峙しますが、出来れば戦いたくない彼は最初から『バットマン、私が間違っていた。話を聞いてくれ』と交渉します。でも全部無視してぶっ殺しにかかるバットマン。あと一歩でスーパーマン殺害というところまでいっておきながら、スーパーマンが『このままだと俺の母ちゃん死んじゃうんだよ』と言うとコロッと手のひらを返して『後は任せろ』というバットマン。どの口が言ってるんだ。

 

クリプトン星の怪物を倒すシーン

大方の予想通りなんやかんやで化物(DC世界屈指の敵であるドゥームズデイ)が現れて、スーパーマン・バットマン・ワンダーウーマンはみんなで協力するわけですが、倒し方おかしくないか。スーパーマンは自身の弱点でもあるクリプトナイト槍を構えてドゥームズデイに突撃、ドゥームズのパンチで自分の腹を貫かれつつも命を犠牲にして(もちろん誰一人騙されません)倒すという流れでした。最後の力を振り絞って槍を貫通させ、見事ドゥームズデイは死ぬんですが、よく考えてください。槍の先端だけがクリプトナイトだった以上、貫通させちゃったらクリプトナイト部分がドゥームズデイに接してないだろ!?普通の棒が腹に刺さっているだけの状態だぞそれは。

 

宇宙で核を浴びたスーパーマンが異常に安っぽいCGになるシーン

あのシーンだけ滅茶苦茶映像チープじゃなかったですか?代々木アニメーション学院の学生制作かと思った。他のシーンはあんなにかっけー!って感じだったのでギャップが凄かった。宇宙で太陽に光浴びてるという光の当たり具合の問題なのかな。

 

今後が心配なバットマン

今後DCワールドは拡張され、再来年のジャスティスリーグに向けて続々映画が公開されます。『ワンダーウーマン』、『フラッシュ』などヒーローをひとつずつ主役に据えていく手法もマーベルと同じ(『アクアマン』『サイボーグ』は既にコケる予感が凄い)。

味方にスーパーマンら超人がいる以上、敵も超強いはず。可哀想なバットマン、何も出来ません。おそらく今後も「前半に『男』としていい部分を持っていく⇨ラストバトルは傍観」という黄金パターンが繰り返されるでしょう。ドンマイバットマン。今作でもスーパーマンと戦うまえにベンチプレスしたり懸垂したりしてたけど、そういう問題では無いぞ。諦めろ。

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以上のツッコミは全て愛ゆえのものであり、とにかくいい映画でした。もうすぐシビルウォーとアポカリプスとデッドプールとスーサイドスクワットだ!全部楽しみです。

新宿ピカデリーで映画『デヴィッド・ボウイ・イズ』の追加再上映を観てきました。

イギリスのV&A博物館で開催されたボウイ回顧展を追いかけてドキュメンタリー映画に仕上げた『デヴィッド・ボウイ・イズ』。一年前に日本でも公開されましたが、当時意気揚々とピカデリーへ向かった僕はまさかの満席にて鑑賞できず、すごすごと帰ったのでした。この度、ボウイの死というまさかの出来事によって、悲しい形でこの映画が再上映されています。

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『ボウイは写真映りが良い』

映画の感想としては、ドキュメンタリーとして綺麗に・カッコよく決めていて非常に面白かったです。観た方ならわかると思いますが、博物館での展示をカメラが巡っていくシーン、お客さんとして映っている彼らの演出がゴニョゴニョでしたね。流石ボウイのドキュメンタリーだなあ、と感心しました。

ボウイの赤ちゃん時代からザ・ネクスト・デイ発売に至る2013年までを丁寧に回顧する映画で、貴重な写真や映像もたっぷり見られて満足でした。例えば専門学校時代のボウイがデザインした衣装やステージ。リンゼイ・ケンプに習ったパントマイム『マスク』の映像。山本寛斎はじめボウイゆかりの人物達によるスピーチ。直筆の歌詞たち。映画館の音響で聞くスターマン、ロックンロールスーサイド、フェイム…。随所で挿入されるライブ映像。ボウイは写真映りが良いんだ、というセリフのあとに示される彼の写真の数々。ほ、ほんとに全部かっけえ。ダイアモンドドッグスの時の犬とのツーショット写真の撮影秘話など面白かったです。

回顧展に来ていたお客さんへのインタビューも泣けました。『最高の展示だった、あとは彼をこの目で見るだけね!』と嬉しそうに語る女性。まさか2016年に彼が亡くなっているなんて想像もしていないでしょう。

 

『ボウイはゲイであるという真実を告白し~、』…?

ただ、映画の中で一つだけ気になったのは、ボウイがゲイであることを告白したというエピソード。博物館の学芸員が『ボウイはゲイであるという真実をカミングアウトすることによって、世間の反応を楽しんでいるようでした』と語っていました。大体は合っています。しかし実際にはボウイはゲイでもバイでもなく、後年『あのときあんな告白したことを後悔している』と述べています(さらにその後、カミングアウトを撤回することは差別に繋がる、として撤回を撤回していますが)。ボウイは実際ミック・ジャガーはじめ何人かの男と関係を持っていますし、衣装や振る舞いが中性的であったことも事実ですが、その辺までちゃんと調べて欲しかったなあ、とちょっとだけ不満でした。

 

でも総じて見るならば、ボウイファンなら絶対に観るべきといって過言ではないほどに作りこまれたドキュメンタリーでした。名曲たちを映画館で聴けるだけで嬉しいんだから当然ですが…。どの時代のボウイを好きなファンであっても楽しめるよう工夫されている作品です。あ、でも70年代後半好きが一番オトクかもしれません(笑)。

 

上映延期・国内各地で上映

『デビッド・ボウイ・イズ』のピカデリーでの再上映は当初昨日で終了する予定でしたが、2月までの上映延期と同時に日本国内各地での拡大上映も決定したようです。

ドキュメンタリー映画『デヴィッド・ボウイ・イズ』の追悼上映が全国でも - 大阪・新宿は延長決定 | ニュース - ファッションプレス

未見の方は、是非足を運んでみてください。

 

デヴィッド・ボウイ・イズ

デヴィッド・ボウイ・イズ

  • 作者: ヴィクトリア・ブロークス,ジェフリー・マーシュ,野中モモ
  • 出版社/メーカー: スペースシャワーネットワーク
  • 発売日: 2013/07/10
  • メディア: 大型本
  • この商品を含むブログ (5件) を見る
 

 13年に発売されたこの図録も、回顧展が日本へ上陸する来春までに読んでおきたい所。でも今はプライムがついてしまってるんですね…。1年後に再販されるのでしょうか。

 

 

ちなみに、僕は映画を観た後に興奮冷めやらず、近くの世界堂に試し書きを残しました(赤と青の配置を間違えました)。全体的に、見て見ぬふりをしてください。

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最新作『X-MEN:アポカリプス』予告編が解禁されたので色々整理します

www.cinematoday.jp

www.youtube.com

 

先日の『キャプテンアメリカ シビルウォー』に続きX-MENも来ました!僕はX-MENシリーズに思い入れがあるので非常にワクワクするのですが、シネマトゥデイの記事ですら1ブックマークという現状を見るに、X-MEN人気が相当低迷していることが伺えます。悲しい。

せっかくサイロックがこんなにエロいというのに。

『フューチャー&パスト』から『アポカリプス』の繋がり

上の記事では書かれていませんが、本作は前作『フューチャー&パスト』の地続き続編で、舞台は前作ラストから10年後です。ここで僕は一瞬混乱したのですが、「前作ラスト≠ウルヴァリンが帰還した改変後世界」です。

『F&P』では旧X-MENシリーズ(X-MEN1、X-MEN2、X-MEN3、ウルヴァリンZERO、あと大爆笑映画ことウルヴァリンサムライ)と新シリーズ(ファースト・ジェネレーション)を上手いこと繋げよう大作戦が決行され、ウルヴァリンは未来である旧シリーズ時間軸⇨過去である新シリーズ時間軸というタイムトラベルをしました。ミュータントの力があればなんでも出来ます。過去世界でミスティークとマグニートーをめぐって色々頑張った結果歴史が変わり(未来世界は消滅し)、ウルヴァリンが目を覚ました時には旧シリーズに似て非なる明るい世界が形成されていました。なんつってもサイクロップスが生きてるのが最高。

『アポカリプス』はその10年後ではなく、チャールズとマグニートーが色々やってとりあえず一件落着した「過去世界」の10年後です。上記のように旧シリーズを全て無かったことにできたので、今後は何も気にせず新シリーズ世界で話を展開できるというわけですね。めでたい。

 

X-MEN ブルーレイBOX(5枚組)『X-MEN:フューチャー&パスト』収録(初回生産限定) [Blu-ray]

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 思い出しながらいろいろ書いてると、一気見したくなりますね。ウルヴァリンサムライ以外。

 

『アポカリプス』登場ミュータントとその関係

本作では最古最凶ミュータントとか呼ばれチヤホヤされがちなアポカリプスさんが登場します。彼はチャールズらの敵となるだけでなく、原作通りフォー・ホースメンという4人の配下ミュータントを従えます。しかもそのメンツがマグニートー、ストーム、アーク・エンジェル、サイロック。とにかく強いな。あとストームが敵。なによりウルヴァリンがいない。ウルヴァリンが敵になるってーのがアポカリプス編の魅力じゃないか。

主人公たるチャールズ側は、サイクロップス、ビースト、ジーン、クイックシルバー、ナイトクロウラー、ガンビットら前作まででお馴染みのキャラクター達。前作で超カッコよかった上にあちら側の世界では割と犬死にさせられたことで有名なクイックシルバー!彼がまた大活躍するのは楽しみなんですが、2つほど問題があって、まず「あんまりレギュラー化するとマグニートーとの親子関係を無視してるのが色々やばいんじゃないの?」というもの、そして「普通に強すぎる」というものです。まあなんとかなるでしょう。また、日本では知名度が低いものの本場では圧倒的人気を誇るガンビットも参戦。燃えますね。ガンビットはスピンオフ映画の制作も決まっているので見せ場たっぷりでしょう。そしてなによりサイクロップスが戦う姿がまた観られるだけで最高だぜ。活躍する姿が見られるかどうかはまだわからない。

ところで、ガンビットが番宣的に出るということは、勿論彼も、デッドプールも10秒くらいは出ますよね?アベンジャーズに出ろって言ってるのはまあ冗談なんですが、こっちは頼むから出してくれ。スタッフロール後に期待。

【速報】スターウォーズep7の感想まとめ

もうすぐ公開になるスターウォーズep7であります。勿論、ミディクロリアンを血液中に持つ皆様方におかれましては多かれ少なかれフォースによる未来予知ができることと思われます。賢明な皆様はお気づきのように、スターウォーズ・シリーズというのは「旧三部作ファン」「新三部作ファン」「ゲームやアニメでのイケイケアクションファン」「小説版ファン」といった、異なったファン層を持つシリーズです。つまり、何をやっても誰かから褒められ、誰かから叩かれるという運命なのです。

それでは、フォースに心を委ね、決して(ディズニーを)恐れず、決して(ディズニーを)憎まず、未来を見よう。May the force be with you.
 

「旧三部作からの続編なのに、テイストが新三部作すぎるね。」

新三部作はみなさまご存知のように、非常に重苦しく、画面は暗く、アナキンの目つきは滅茶苦茶悪いという映画でした。しかし本来のスターウォーズとは、キモ可愛い着ぐるみの宇宙人達がクラリネットを構えてディキシーランドジャズを演奏してジャバが手を叩いて喜ぶ、みたいなワクワクドキドキ宇宙浪漫譚でございます。
エピソード4なんてライトセーバーの殺陣シーンはそんなに多くない、惑星タトゥイーンで宇宙を夢見る少年ルークの好奇心に感情移入するための映画です。だのに、エピソード7では新キャラことカイロ・レンくんの出自がアレだったり、スカイウォーカーの血の定めがアレだったりしてなかなか暗い話になるという未来です。
 

まあこれは、あくまでエピソード6の続編であって、3の続編ではないから(雰囲気が違うのもしょうがない)ね。

逆の未来も見えます。6の正統続編であるエピソード7がなんか意外とシリアスじゃない、ゆるふわ映画になり、新三部作ファンが文句を垂れ流す可能性もあります。カイロ・レンくんのライトセーバーがあの形なので、剣劇アクションはなかなかのものになるとは思いますが、新三部作時代のような強いジェダイもいないので描写がデフレする可能性は大いに考えられましょう。
またXウィングやTIEファイターの復活も相まって、懐かしの宇宙船バトルも見られることになるでしょう。生身の激突を過度に期待するファンは肩透かしを食らう覚悟をしておきましょう。
 

ハン・ソロを知らない子どもたちがユーチューブで叩く。

「誰だよあの白髪のおじさんは!ライトセーバーで戦えよ!(ボイパしながら)」という動画が全世界に配信されるのも時間の問題です。
 

ダースベイダーを求めるおじさんがフェイスブックで叩く。

「(前略)~~であるが、~~であり、ダースベイダーを継ぐものがあの体たらくでは、云々、やはり旧三部作およびジョージ・ルーカスを超えるものは現れないのだろう。(後略)」という投稿が全世界に配信されるのも時間の問題です。
 
 
 
 
とにかくルークが緑のライトセーバーを起動してくれれば僕はそれでいいです。