深夜ファミレス記録

もう深夜にファミレスにも行かなくなってしまったけど、上野か新宿で夜中まで飲んだあとに勢いで書く日記。

『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』のホークアイも期待大。アントマンとスパイダーマンは何処だ。

www.youtube.com

一週間ほど前、来年上映の「シビルウォー」トレイラーが公開されました。

ネットには色々と解説なども上がっているところだと思われますが、遅ればせながら僕も記事を書いてみたいと思います。

 

萌えキャラにしか見えないホークアイ

さて、この短い動画には見どころがたくさんあります。とにかくフィーチャーされるウィンター・ソルジャーことバッキー、初登場のブラックパンサー、そしてキャプテン・アメリカとアイアンマンが激闘の最中交わす、"すまない、トニー。彼は友達なんだ" "俺もそうだった"という会話。

しかし、やはり一番大切なのは我らが一般人ことホークアイです。今回の出番は、1分47秒に後ろのほうで眩しそうにしているホークアイ、1分52秒に頑張って走っているホークアイ。以上。どうしてなんだホークアイ。

ご覧ください、この美しい画面を。

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ファルコン(飛んでる)・キャップ(強化人間)・ウィンターソルジャー(ほぼ強化人間)・スカーレットウィッチ(魔女)に置いていかれないように、只の人間であるホークアイが凄く、物凄く頑張って走っているという感涙のシーンでございます。頑張れホークアイ。

 

アントマンとスパイダーマンに見せ場はあるのか

今作には数多くのヒーローが登場しますがやはり話題になるのはスパイダーマンのMCU参戦でしょう。これまでソニーピクチャーズにより権利を押さえられ、同じくFOX支配下のX-MENやファンタスティック・フォーと共に、アベンジャーズ人気を指をくわえて見守るしか無かったスパイダーマン。ディズニー様がナシをつけ、晴れてアベンジャーズ参戦でございます。まあ尺もないし多分今後の単独シリーズの宣伝にすぎないので顔見せ程度、スーツを着るかどうかも怪しい、戦闘は恐らくほぼゼロ、というのが大方の予想であります。

一方、今年映画が大ヒットしたアントマンもシビルウォーには出演します。対立する両陣営を示した以下の画像でもアントマンはしっかり映っています。

見つけられたでしょうか。勿論アントマンは最強の男ホークアイの肩の上に立っております。

この2人といえば、かの神ゲー「マーベルvsカプコン」におけるホークアイの必殺技が「アントマンがひっついた矢を飛ばし、最終的にアントマンが敵をぶっ殺す」というものであったことを思い出します。必殺技すら他力本願でお馴染みのホークアイさん(指摘を頂きましたが、これは原作ネタとのことです)。

僕の勘ですが、アントマンが誰かとマッチアップするとすれば、それはヴィジョンなのではないかと思います。マトモに戦えば誰も勝てないヴィジョンなので、アントマンが奇策により善戦するも敗北、スカーレットウィッチが助けに来て異次元超能力バトル、という流れが美しいのではないか。あるいは小さくなってアイアンマン(あるいはウォーマシン)の内部に侵入、スーツを破壊するという活躍もありえます。上記のホークアイとの連携技も再現されて欲しいです。

というか改めて、アイアンマン陣営とキャプテン陣営の戦力差が酷いですね。キャプテン陣営、またの名を、最強の女とちょっと強いおじさん×5。

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しかし今回の予告編は正直なところ予定調和的内容ばかりで、ファンが知りたいことはまだ隠されています(その点で優秀な予告編といえますが)。原作でのキャプテンはシビルウォー後逮捕され、ウィンターソルジャーらが救出しようとするも暗殺される、という末路を辿ります。流石にMCU映画シリーズではそうならないと思われますが、かといってアイアンマンとキャプテンが普通に仲直り、めでたし、じゃあ仮面ライダーvs戦隊シリーズみたいな東映っぽさが出てしまう。

 

【本命】:死闘の結果両陣営ボロボロ、そこにサノス乱入、アベンジャーズ3へ続く

【対抗】:バッキーとキャップがアイアンマンを追い詰めるがホークアイの説得により内戦終了

【大穴】:デッドプールがディズニーをボロクソに貶しながら乱入、単独映画公開中止へ

 

という予想をしておきます。

 

 

追記:観ました↓

yksn25.hatenablog.com

雑記11/4

もう11月かよウケる。と思いました。
72候によると「椛蔦黄(もみじ つた きばむ)」、これすげーイイですよね。それに関して言えば、この間秩父に紅葉を見に行ったのですが、それはそれはまだ全く紅葉しておりませんでした。

昨日バイク用品店にりんかんへ行った。目当てはフルフェイス、革ジャン、スマホホルダー、マフラーなど。僕のバイクは黒ボディに赤トラスフレームのVTR250なので、黒か赤のヘルメットが欲しかったのです。やっぱりヘルメットは良い物がほしいので、SHOEIかAraiにしたいところ。そこで探すと、

これが欲しくて欲しくて……でも高い………。

他には

ショウエイ(SHOEI) ヘルメットNEOTEC ワインレッド L (59cm)

ショウエイ(SHOEI) ヘルメットNEOTEC ワインレッド L (59cm)


など超良かった。やっぱりSHOEIッスね!!
マフラーは長年2本出しを探しているのですがなかなか見つからず。VTR乗りはあんまりマフラーとか求めないため弾が少ないのかなと思います。僕も煩いのは嫌だし。
とりあえず物色するだけして、何も買わずに帰宅。

スターウォーズ7の字幕は戸田奈津子らしい。
何か問題が?彼女の字幕は味があるので?確かにSFをやらせると色々とボロが?でもアメリカ人の会話と言われた時のステレオタイプにおける戸田奈津子訳の影響を?あの会話は天才だ。大体、細かい言い回しに拘るくらいの原作ファンなら、ちょっとした英語くらい自分で聞き取らにゃ。英語で理解すると同時に戸田奈津子の字幕を見ると滅茶苦茶楽しいので?

「マイ・インターン」の音楽がすげー良かったこと、善人モードのロバート・デ・ニーロのこと

さっき「マイ・インターン」を観てきました。ネタバレ有るかもしれません。

いやーまずなんといっても最初に流れる曲です。僕はなにひとつ予備知識を入れずにこの映画を観に行ったわけですが、ロバート・デ・ニーロがアン・ハサウェイのオフィスに面接に行くその瞬間、映画館に響き渡るケンドリック・ラマー”i”!


Kendrick Lamar - i (Official Video) - YouTube

もう鳥肌が半端無く立ってしまいました(これはよくある文章表現ではなく、僕は他人と比べ非常に鳥肌が立ちやすい、そればかりか鳥肌の立ち方も並じゃないという特異体質を持っている、この事実に基づいたものです)。ケンドリック・ラマーはやっぱり本国では超メジャーなんだなあ。

その後もアメリカポップチャートを今年騒がせたヒット曲が続き、かと思えばAin't misbehavinをしっとり流し、遂にアレです。ロバート・デ・ニーロ一味がオーシャンズのパロディをしながらゴニョゴニョする場面でしっかりオーシャンズ11で効果的に使われていたPerry ComoのRuben's Inを流してきます。


David Holmes - Ruben's In - YouTube

たまんないです。ちなみにオーシャンズといえば、映画館のポスターを眺めていたところジョージ・クルーニーがマット・デイモンとその他(ビル・マーレイとかケイト・ブランシェットとか)を引き連れてお宝を盗む映画をやるらしいですね。もはや可哀想だからブラピを入れてあげて欲しい。

などと書いていたら、マイ・インターンに出てきたオーシャンズの曲が$160 Million Chinese Manだったような気がしてきました。


Ocean's 11 - 160 million chinese man (soundtrack ...

もうこうなるとどっちだったのか全く思い出せません。どなたか情報を頂きたいです…。

 

 

それはそうと、この映画はアン・ハサウェイの綺麗さもさることながらロバート・デ・ニーロの善人ぶりがヤバかったですね。なんだあの優しい笑顔は。

ロバート・デ・ニーロといえば、モヒカンにモッズコートでタクシーに乗る傍ら部屋の鏡の前で拳銃を構えるとか、スーツに身を包んでイタリアンマフィアの抗争を生き延びるとか、そういうんじゃなかったのか。でもそういう「タクシードライバー」「ゴッドファーザー」(あと「レイジング・ブル」)もさることながら、最近でもアルパチーノと一緒に撃ちまくる「ボーダー」、ジェイソン・ステイサムとクライブ・オーウェンと一緒に撃ちまくる「キラー・エリート」とかそんなんばっかりのイメージがありました(実はコメディとかハートフルドラマにも結構出ているらしいですが)。

あ、でも劇中でロバート・デ・ニーロはなんか車の運転が上手かったり、上記オーシャンズの真似で犯罪行為を働くのも良く出来てたので、やはり今回の善人ベンも過去世界のことを本能的に覚えていたのでしょう。間違いない。

 

タクシードライバー [Blu-ray]

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このタクシードライバーのブルーレイを貼ってる時にふと気づきましたが、マイ・インターン内でデニーロが鏡に向かって喋るシーン、あれはタクシードライバーのオマージュでしょうか。そう考えると、劇中で「絶滅危惧種のいい男」「スーツを常に着る」などはやっぱりゴッドファーザーを踏まえているのかななどと邪推してしまいます。
もしかすると、僕が未見のデニーロ作品へのオマージュも散りばめられていたのかもしれません。

 

「ライフ・イズ・ビューティフル」と「善き人のためのソナタ」の感動

僕は映画に疎い人間で、名画座なんて一度試しに入ってみたきりだし、タランティーノで一番好きな映画は?と聞かれてもパルプフィクションと答え、マーベルの映画が公開されればとりあえず全部面白いと言いながら有りがたく享受し、押井守のくどくどしたセリフ回しに素直に憧れてしまうタイプの人間です。

かように寂しい映画鑑賞歴ではありますが、それでも衝撃を受けた映画というのは有りまして、それが表題の「ライフ・イズ・ビューティフル」と「善き人のためのソナタ」です。この2つの作品について考えているとどうにも共通するものが多いことに気付かされたので記事を書いてみようと思う。

以下、ネタバレを含みます。上記2作を未鑑賞の方のなかで、「これから初鑑賞を楽しみたいと思っている」という方はこのエントリーを読まないようお気をつけ下さい。僕なんかの駄文のせいで名作の輝きが失われたら悔しくて死んでも死にきれない。興味あるけど多分観ないわ、という方はお読みになっても大丈夫です。多分。

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フィラデルフィアでロッキーのランニングコースを走る

一昨日はフィラデルフィアに一人で滞在しておりました。何しに来たかと言えば、タイトルの通りロッキーの舞台を巡るためです。

・前回の記事はこちら↓

yksn25.hatenablog.com

 

このブログでも度々書いてきましたが、ロッキーバルボアは僕の憧れの男の一人であり、特にロッキー1と2での彼は本当に本当に格好いい。
そんな彼はアメリカ合衆国旧首都フィラデルフィアで育ち、ことあるごとにその街を走り抜け、ロッキーThemeをバックにフィラデルフィアミュージアム前の階段を駆け上りました。
僕もそれをやりました。
コースは以下です。

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ロッキーはフィラデルフィア北に住んでおり厳密には異なるコースなのですが、如何せんその地域はkilladelphiaとよばれるほど治安が悪く、なんと一日一件殺人が起きている場所なので流石にやめておきました。死にたくない。
当然のことですが、名盤ことロッキーサウンドトラックを聴きながら走りました。

 

ロッキー・ベスト

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デラウェア川

ロッキーはここで船と競うようにしてランニングをしていた。

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あまりパッとしませんね。本当にパッとしない。
ちなみにこの川の対岸には警察も手を出せないほどのスラム街があります。
 

ベンチを飛び越える

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ここは2でロッキーが子どもたちを引き連れてランニングするシーンで、ひょいっとベンチを飛び越えたあの場所です。
Independence Squareという、独立に関する建物が立ち並ぶ一角の公園。ベンチを飛び越えるのは恥ずかしくて出来ませんでした。今思えば何を恥ずかしがっていたのか。やればよかった。
 
 

マーケットで林檎を買う

ロッキーは走りながらマーケットで林檎を買います。よって僕もそうしました。
残念ながら通行人から林檎を投げつけられるところまでは再現できませんでしたが満足です。林檎は全然美味しくなかった。
 
 

町中を走る


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世界中どこにでも中華街はあります。凄いなあ。
 

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これはロッキーがライセンスをめぐって裁判を受けていた裁判所付近です。
 

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街中至るところにフリーメイソンのマークがあります。イルミナティ絡みの都市伝説を妄想するとわくわくしますね。
 
 

階段を駆け上る

さて一時間ほどランニングするといよいよフィラデルフィア美術館の近くへ。

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以上です。
 
 
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帰りに死を覚悟したこと

前述の通りフィラデルフィアは非常に治安が悪い街です。
とはいえ、僕が宿を取ったオールドシティ地区はそれほどでもないと聞いており油断していました。
 
ランニングを終え、ぶらぶらしているといつの間にか夜に。異様な雰囲気が漂い始めます。

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あんなにいた観光客は一人もいない。
そして道にいるのはいかにも怪しい人々。歩くこともなく何十分も同じ場所にただ立っています。
これはヤバイと思い早足で宿まで帰ろうとしていた時、気付くと僕の周りにはホームレスとヤク中、ヤク売人と思しき人、売春婦が円を描くように立っていました。
 
ああ、ここで死ぬんだなあと感じていたそのとき、脳内にロッキーの不屈の精神が舞い降り、決死の覚悟でダッシュして突破し無事に帰ることができました。
めでたしめでたし。
 

 

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「アベンジャーズ」も「バットマンvsスーパーマン」もいいけれど、やはりデッドプールだ

今年と来年はアメコミファンにとっては空前の映画化ラッシュです。ただでさえアメコミファンはアクション映画ファンを兼ねている事が多く、ワイスピ・マッドマックス・ターミネーター・ジュラシックワールド・スターウォーズなどで過呼吸になっていること間違いなしと思われるなか、現在公開中の「アベンジャーズ エイジオブウルトロン」だけでなく、「ファンタスティック・フォー」「バットマンV スーパーマン:ドーン オブ ジャスティス」「キャプテン・アメリカ3」「X-MEN:アポカリプス」などなど、アメコミ関連も列をなして押し寄せてきます。

 

でも忘れてはいけないのが、来年2月12日に公開となる「デッドプール」。

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スパイダーマンに似ていますね。それは本人もわかってます。

 

http://pic.prepics-cdn.com/spidypool/35874728.jpeg

というよりむしろスパイダーマンをおちょくるたびにボコボコに制裁を受けている印象。

 

デッドプールはいまさら何から説明したらいいかわからないし今あんまりだらだらブログ書いてる暇もないしでとりあえずWikipediaを参照します。

デッドプール - Wikipedia

傭兵であり金次第でヒーローにもヴィランにもなる、正しくないアンチヒーロー癌細胞が 暴走して体全体が焼けただれたようになっていて、マスクを被っていなければ電話にも出ないほどだったが、平気で人前で素顔をさらすこともある。 ヒーリング・ファクターの副作用と複数回にわたる頭部の破壊により記憶があいまいになっている。通常の人格の他に二つの人格を持つ多重人格で黄色と白の箱 型の吹き出しを使って各人格が会話している。精神に異常をきたしているため性格が非常に不安定。子供っぽい陽気な所もあれば孤独を感じ酷く落ち込むことも ある。ストーリーが重くなりがちなX-MENに登場するときはコメディ・リリーフを担当することもある。

カバーイラストや本編でコスプレをよくしており、ガンマンや海賊などだけでなく、アイアンマンソーなどのヒーローの衣装を着たこともある。またX-MENに無理矢理参加した時には赤いタイツを脱いでマーベル・ガールのコスプレを披露した。

という感じです。要するにXメンのキャラクターとして登場した彼。一体どうして現在カルト的人気を誇っているのか。

自分がコミックのキャラクターだと認識しており、読者に語り掛けたり、酷い時には編集部に文句を言ったりもする。

ここなんですね。

 今でこそ、メタ的な表現は我々の目に馴染み始め、特に少女漫画の世界なんかではキャラクターが作者と会話している風景は当然という話も聞きますが、デッドプールが漫画の掟という掟をことごとく破っていく様の痛快さはやはり別格です。

 

アヴェンジャーズは確かにマーベルファンとしては絶対に観る映画だけど、ファンタスティック・フォーは元祖の一人(四人)でありもはやレジェンドだけど、バットマンvsスーパーマンは明らかに燃えるカードだけど(原作DCコミックスではもはや「いかにバットマンに勝たせるか大喜利」みたいになっているけれども)、なによりもデッドプール映画が気になってしょうがない。

 

そもそもデッドプールは独自のストーリーを持ったシリーズではないし、かといってX-メン関連は映画の権利が厳しいからウルヴァリン達が出るわけでもないし、じゃあ誰と戦うんだ?というかデップー一人でずっと喋ってる映画になるのか?

というか第四の壁を超えて読者や作者に話しかけるデッドプール、映画では観客や監督について文句を言いまくるのでしょうか?

 

デッドプールが一番活きるのは脇役として減らず口を叩きながらマーベル界の最強格たちに果敢に突っ込んでいっては殺される(でも不死なので死なない)という立ち位置です。ならばもはやアヴェンジャーズに出して欲しかったなあと思いますが、希望的に言うなら来年デッドプールの単独映画を公開した後、18年?公開となるアヴェンジャーズ3にいい感じに出張してくるという展開も予想できます。

来年以降のマーベル関連は、キャプテン・アメリカとアイアンマンが対決するらしいキャプテン・アメリカ新作、めでたく権利問題が解決に向けて前進したスパイダーマン新作(アベンジャーズに入るためにアイアンマンと戦うらしい?)、ソーやガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーの新作などなど。楽しみです。アイアンマン戦いすぎやろ。

そういえば年末はエヴァ新劇完結編もありますね。いや別に関係ないけど。

攻殻機動隊 新劇場版を観た

先日、友人たちと攻殻機動隊の新劇場版を観に行ってきました。彼らとはここ2年間、半年に一度公開された攻殻機動隊ARISEも全て一緒に観に行った。と言いたいけれどそういえばARISE最終章、ボーダー4を寝坊して見損なったこともありました(後で一人で観に行った)。

今回のコレは、「新劇場版」などと割と詐欺っぽいタイトルを付けてはいるものの、色々やっても結局風呂敷が纏まらなかったARISEシリーズの締め作品。とはいえ、仕切り直しということで旧来のファンを呼ぼうとしているのか、押井版チックなビジュアルが宣伝に使われていた。

 

攻殻機動隊シリーズというのはいろいろあって、

 

①士郎正宗による原作

攻殻機動隊 (1)    KCデラックス

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②押井守による映画化

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊  [Blu-ray]

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イノセンス [Blu-ray]

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③神山によるOVA化(SAC)

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man [Blu-ray]

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 ↑ちなみにコレは一期の「本筋」と言える笑い男事件に関する話だけを抜き出してまとめたもの。攻殻機動隊入門には一番オススメします。

 

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG DVD-BOX (初回限定生産)

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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society [Blu-ray]

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 SACは大人気だったため色々多い。

 

④攻殻機動隊ARISE

攻殻機動隊ARISE (GHOST IN THE SHELL ARISE) 1 [Blu-ray]

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という感じ。これらのコミカライズだとか色々メディア展開も多い。

 

僕が一番好きなのは押井版で、イノセンスの無常感、執拗に繰り返される引用(これがめちゃくちゃ不人気)、バトーの渋さに感動して攻殻機動隊にハマった。

それでいくと、ARISEはSACで確立された「キャラアニメっぽさ」を受け継いでしまっている気がして、少し残念だった。あと勿論ビジュアルについても、

押井版がこうで、

SACでこうなったのが、なんで知らんけど、

こうなっちゃったのが残念でしょうがなかった。

 

 

 

で、そこそこの期待で臨んだこの新劇場版は、めちゃくちゃに面白かった。以下、文章力不足のためマトモな考察は出来ないけれど、ダラダラと感想を。

なんだARISEシリーズ超有終の美飾ってんじゃん、と言った感じの作品。きちんと攻殻機動隊の世界を説明しつつ、草薙素子たちの仕事を説明しつつ、ARISEで起こった擬似記憶ウイルス、ファイアスターター絡みにも区切りをつけて、原作・押井版・SACにつながっていく予感を抱かせる終わり方。

電脳世界の描写は少しSACに寄せてきていて懐かしさを覚えました。アクションも綺麗だったし、コーネリアスの音楽もなかなか好きだった。

チームとしての攻殻機動隊を描くのに成功しているし、難解なストーリーの中でも政治闘争を(なんとか)描き、なんかEXILE TRIBEの人はいる必要感じなかったけれど、とにかく良かった!

 

また、ARISEで納得がいかなった同人っぽい雰囲気(サイト-がギャグキャラ扱い、バトーもお茶目な側面ばかり強調される)は鳴りを潜めたのも良かった。

さらには、押井版では出番なし、SACではほぼ一秒も活躍していないパズとボーマも鬼気迫る活躍ぶりを見せてくれました。というか観る前から「ボーマが何回画面に映るか」「ボーマが何秒しゃべるか」というダービーをやっていた僕たちは、劇場で凄まじく強いボーマの姿を見せられて思わず涙を流してしまったのでした。

だって、バトーとトグサはまあメインキャラとして、イシカワは電脳戦専門かと思いきや肉弾戦も強く、サイト-は女性人気を一手に引き受け、パズはこれまでの不遇を挽回するかのようにARISEでは目立ちまくり、そんな中ボーマは……

 

おめでとう、ボーマ。

 

 

 

 

ジェームス・ブラウンの映画を観て、東京女子流のライブに行って、ミュージシャンとアイドルについて考えた

ブログの更新が滞ってしまった。先週何をしていたかというとビッグバンド時代の仲間と色々遊んでいたのでした。

 

一週間前の月曜、かつて一緒にリードラインを吹いていた(僕はトロンボーン、彼はトランペット)友人と渋谷で「ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男」を観た。

かねてから僕はファンク・ソウルのファンだ。しかしこの間の「Whiplash(セッション)」がもはやトラウマ(悪い意味で。音楽映画がいかに音楽ファンから受け入れられにくいか。)となっていたのでビクビクしながら観た。しかしこの映画に関してはそんな心配は杞憂で、主演のチャドウィック・ボーズマンの演技に圧倒されながら、大迫力のミュージックビデオのように楽しめた。JBの生き様はザ・男って感じで気持ち良い。スターはやっぱりセコくないとね。時系列を複雑にしていたりといった映画的小細工もチラチラあったけれど、それはあまり必要を感じなかった笑。

面白いのは、原題が"Get On Up"であるところ。「セックスマシーン」でJBがゲロッパと叫べば、相棒のボビー・バードがゲローナと叫ぶ。そのボビー・バードが言っている言葉こそがこのGet On Upだ(ちなみにゲロッパはGet Up)。つまり、この映画はあたかもJBの映画のように宣伝されているけれど、実のところ主役はボビー・バードなのである。最初から最後まで彼はこの映画の中でJBと共にある。光に対する影であった。

しかしせっかく自分がフィーチャーされた映画が作られたのに、知名度不足でタイトルを変えられて日本で上映されている辺り、ボビー・バードの影っぷりは徹底しているなあ。

 

音楽っていいなと素直に思える映画は他に何があったかな。天使にラブソングを、ブルース・ブラザーズ、それにパルプ・フィクションもそうだった。そういう映画はいいですよね。シンプルイズベスト。(パルプフィクションはシンプルなのか?)

 ちなみにこの映画はミック・ジャガーがプロデューサーを務めている。ご覧になれば分かると思うのですが、映画の最初の方でミックのエゴというかファンサービスというか、とにかくそういうのがすげー目立つ形で入っているのでストーンズファンの方は見る価値ありかもしれません笑

 

 

そして土曜、ビッグバンド時代ギターを弾いていた友人・バリトンサックスを吹いていた後輩とZepp Divercityで東京女子流5th Anniversaryライブへ行ってきました。

僕は一年ほど前にこの2人から東京女子流を布教された。もともとアイドルなんて音楽じゃない、日本が誇れるものはこんなものしか無いのか、などと内心過激に考えていた僕ですが、意外とこれがハマってしまった。曲かっこいいし。

www.youtube.com

ギターのリフは女子流おなじみのフレーズ。あとホーン隊が「タッタッタタッタ(2分休符→8分2つ→3つ目抜きの16分)」と決めるのももはやどの曲にも出てくる。

 

さてこの東京女子流は半年ほど前に「アーティスト宣言」をした。脱アイドルを図り、アイドルイベントやアイドル雑誌への出演を絶ち、アイドル的曲を封印するというのだ。

そもそも東京女子流は松井寛という優れたソングライターがバックについており、定期的に生バンドでのライブも行うなど、音楽ファンの心を掴もうとしていた(僕も掴まれた)。そんな彼女たちが目指す脱アイドル、アーティスト化。

 

アーティストってなんだ?

僕は個人的にミュージシャンのことを総じてアーティストと呼ぶ日本の現状が嫌いです。コレの責任はitunesにあると思っていますが。いずれにせよこの場合のアーティストはミュージシャンのことを指しつつ、さらに芸術的なイメージも付与しているという感じの言葉だと思う。

ということで女子流のそれをミュージシャン宣言と言い換えるとして、ミュージシャンとアイドルは何が違うんだろう。現状の女子流は素直に見てアイドルと言わざるをえないだろう。女の子5人(そんなに歌も踊りもうまくない)がステージでパフォーマンスして、おじさんたちが揃いのTシャツとタオルを身につけてペンライトを振り、時折合いの手を入れる。

 

例えばジェームス・ブラウンのライブはどうだったか?客がそれぞれ演奏を聞き、底に流れる黒人の思想、アフリカンなビート、繰り返されるリフのなかに快楽を見出して、自由に踊る。自らの人生を曲に投影して、音楽と一体になって踊る。

 

うーん何が違うんだろう。女子流の客も踊ってるっちゃあ踊ってる。自分で演奏していない点がそこまで問題だとも思わない。おそらく、目に見える表層的な部分ではなくて、音楽活動のベースとなっている部分が分かれ道なんじゃないかという気がする。

女子流のメンバーそれぞれに、固有の音楽性や、歌を通して訴えたいこと、それを訴えるために適切な表現方法、そういったものがあるだろうか。多分無い。松井寛の楽曲に乗っかっているだけ、という面がまだ強い。歌のピッチとかそういうのは前提というか些細な事であって、何故歌うかというところに説得力をもたせられるかどうかが脱アイドルの決め手じゃないか。

独自の音楽性を打ち出せるかどうかも大事。ロックもジャズもファンクもテクノも(これらは恣意的な列挙であり、ただ僕が好きなジャンルにすぎない)、既存の流れを踏まえて、リスペクトを込めて、それでいて自分にしか出せない音を追求しているはずだ。正直そこができていないミュージシャンも多くて、だからこそそういった人達をアーティストとは呼びたくない。日本でチャートを騒がせているような人達の結構多くがそれにあたる。

 

というような感じで、アーティスト宣言の具体的なメソッドはなかなか考えると難しいことなんですが、手段はともかくとして、結果として生じるべき事態がある。

それが客層の変化だ。現状、一般的な音楽ライブとしてはおかしい性別比率になっているのだ。女性ミュージシャンならば、女性から憧れられて当然。ということはメンバーたちもわかっていて、よくインタビューとかでも言ってる。メンバーがお洒落方面も頑張っていけばそういった露出も増えるのかな?とりあえずペンライト売るのやめればどうか…と思ったけど某東京事変もギャラリー皆で旗振ってたな…笑

 

 

ということで長々と書いてしまったけれど、要するに僕は東京女子流の山邊未夢さんが好きです。

(この画像本当にいい…ロンバケも喜んでいるだろう…)

六本木のスターウォーズ展に行ってきました

サークルの先輩と行ってきました。
スターウォーズは本当に大好き。
一番好きなキャラはボバフェット、一番好きなジェダイはメイスウインドウとルーク、一番好きなシスはダースモール。
 

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何と言っても、ジェダイ達、シス達のライトセーバー展示が最高だった。

そして戦争史まとめ。ジオノーシスとヤヴィンがやっぱりアツい。


さらに六本木ヒルズの屋上スカイデッキに上がれば、ダース・ベイダーと一騎打ち出来る。ヒルズの屋上に行けるだけでワクワクもんなのに、ダース・ベイダーと写真まで撮れるとは…

と思いましたが、昼間はライトセーバーを点灯させておらず、なんか蛍光灯の芯が大好きな人たちみたいになってしまいました。

「セッション(Whiplash)」を大学ビッグバンドトロンボーン奏者が観た

先日、話題の映画「セッション」を観た。

例のゴジラのところで。

 

セッションといえば、

「セッション!(正規完成稿)~<パンチドランク・ラヴ(レス)>に打ちのめされる、「危険ドラッグ」を貪る人々~」 - naruyoshi kikuchi INTERNET TROISIEME

d.hatena.ne.jp

町山さんにアンサーさせて頂きます(長文注意) - naruyoshi kikuchi INTERNET TROISIEME

 

d.hatena.ne.jp

 

とまあこんな感じだ。

一応僕も、そこそこ有名なビッグバンドのレギュラーバンドのリードトロンボーンを務めていた身として、なにか考えてみようと思った。

 

とにかく、観終わった後の感想は「恋愛シーンいらねえ」だった。

ニコルとかいう女は主人公にナンパされたあと主人公に振られ、再登場しては主人公を振り、要するにチグハグな存在、とりあえず女いないと!というメタ的なヒロインだった。

 

音楽面について。ビッグバンドのシーンは迫力もあって良かった。ただひとつ言うならば、全体的にかなり高い精度で当て振り(口パクの演奏版)がされているのに、トロンボーンに関してはちょいちょい適当であった。悲しいこと極まりない。

主人公のドラミングは、菊地成孔が言うようにあまり褒められたものではない。ガチャガチャとうるさく、これならばハードロックを題材にした方がいいのでは?と思うくらい。これは、多分映画的な配慮だろう。ビッグバンドが題材だからといって、ムーンライト・セレナーデのようなしっとり曲をプレイしても、映画として映えない。特に、ライバルたちと競う場面が登場する以上、なにか「強さ」の指標が必要だったのだと思う。今回はそれを、「早く叩ける」ことにしたということ。

まあ仕方ないのでは。

 

スパルタ教官については、まあフィクションの登場人物だな、という印象。ヴォルデモートみたいなもん。

そもそもこの映画はなまじ音楽学校における生々しい挫折を描いている、というような偏見が広まっていることがいけないんだと思う。これは完全にファンタジーの世界だ。だって、本番のステージに急いでいる時にバスがパンクして、レンタカーを借りればスティックを忘れ、取りに戻れば交通事故に遭う、そりゃもうジョジョかなんかの世界だろう。

そう思ってみればなんのことはない、整合性のとれていない登場人物造形や展開も全く問題ない。

 

個人的にこの映画は特にどうということはない普通の映画だった、という印象。素晴らしい点は、各楽器を丹念に写し、ミュージック・ビデオのような楽しみ方が出来る点。バンドメンバーが楽器ケースから一斉に楽器を取り出して組み立てるところなんかはニヤニヤしてしまった。残念なのは、先述の通り、ファンタジー映画なのに音楽映画のような宣伝がされていること。

 

わかりきっていたことなのですが、僕がこんな記事を書いても、結局のところ僕の本棚には菊地成孔の著作が並んでいるわけだし、映画に詳しいわけでもないし、菊地成孔サイドに偏るのもしょうがないですね。失礼いたしました。