記事を書くのが随分遅くなってしまいました。二日前に帰国し現在は時差ボケとの闘いに挑んでおります。
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さて、フィラデルフィアを出たあとは最早何度目かも分からないニューヨークへ移動。ここで2泊する予定にしていました。というのも、たまたまこの時期にニューヨークにいる友人が沢山いたので(日本人のニューヨーク行きたがりは異常ですね。一生モノのスリルを味わえるフィラデルフィアのほうがオススメです。)、彼らに会う約束をしていたのです。
彼らは皆音楽サークルの仲間だったので、その中の一人とヴィレッジヴァンガードへ行くことにしました。マイルスら黎明期のレジェンドも漏れ無く出演した、名門ジャズクラブですね。
ヴィレッジヴァンガードの前に買い物
ちなみにヴィレッジヴァンガードの前に、ふらっとH&Mへ寄ったところ、
爆笑しました。
この話をすると皆一様に「でもアメリカ人から見たら日本人の服もこんな感じなんだろうね」と言いますが、アメリカ人も意外と「テキサス」とか「ボストン」とか書かれた服を着ていたのでよくわかりません。
また、
コミックショップにも行きました。アメコミ原書が見渡す限り積まれていてまさに天国といった様相。
シビルウォーを買った。アイアンマン・キャプテンアメリカ・スパイダーマンの活躍もさることながら、ファンタスティック・フォーやパニッシャーがこれほど重要な役割を果たしているこのストーリー、どうやって映画にするんだろう。楽しみです。
ヴィレッジヴァンガード初日
憧れのジャズクラブへ実際に来られたことにめちゃくちゃ興奮する。
この日はGERALD CLAYTON QUINTETというバンド。メンバーはBen Wendel-ts, Logan Richardson-as, Gerald Clayton-p, Joe Sanders-b, Justin Brown-dとなっており、テナーのベンウェンデルとリーダーのジェラルド・クレイトンが特に有名かな、と感じます。
サウンドこそオーソドックスなものの、曲の構成やソロバッキングなどが完全にコンテンポラリー。ピアノの音色が素晴らしくて聞き惚れました。
ヴィレッジヴァンガードで感じたのは、やはりアメリカという国におけるジャズの敷居の低さです。文化として人々に根付いているため、デートしている男女がふらっと寄ったり、仕事帰りに毎日通う人もいます。もちろん、学生料金だとなんと25ドルという破格の値段による影響も大きいとは思うけれど。
農場で共に過ごした人々も、「一番好きなのはヒップホップだけどもちろんジャズも好き」「音楽は人並み程度の関心だけどデューク・エリントンはよく聴く」というように、ジャズに親しんでいる人ばかりだった。ジャズは大人の音楽、お洒落で静か、みたいなイメージの日本ではこうはいかないなあ。
ヴィレッジヴァンガード2日目
昼間は一瞬だけメトロポリタン美術館へ。時間がなかったので、大急ぎで中世ヨーロッパの風景画、および印象派の一連の作品群を見る。
これくらいの有名所になると大抵の場合は実際に見た時の感動も薄れがちなのですが、同時にオーラも凄まじく、しばらく足が止まってしまった。昔は全く興味のなかったモネに今回はべた惚れし、年齢の積み重なりを実感する運びとなりました。「22歳はアラサー」とは我が友人の格言であります。
そしてヴィレッジヴァンガード、この日は月曜日ということでご存知ヴァンガード・ジャズ・オーケストラ、VJOの日です。僕は昨年までこのバンドのコピーをするビッグバンドにいたものですから流石にワクワクが止まらない。ロマンティックあげるよ。
この記事、これでもかというくらいブレた写真ばかりですね。
この日のセットリストは、
Big Dipper
Extra Credit
Don't ever leave me
Us
Willow Tree
Little Pixie
でした。演ったことのある曲ばかりで楽しい。
今年の秋もVJOコピーをするバンドを複数抱えていますので頑張って行きたい所存です。ちなみにサークルの仲間はVJO来日公演を聴きに行くということですが僕は25ドルで見てきたので優越感が半端ではないです。半端ではない。
そんな感じで17日間のアメリカ滞在は終了です。僕、意外と英語イケる。