自分は人生の行き先をとっくに見失っているし、大した職能も無いし、住みたい場所もない。
けれども、今さっきはっきりと分かったことは、ウィットに富む環境でないと自分の中の大事なものが擦り減るという事実だった。
いまの自分を取り巻く環境は(仕事もプライベートも)全体的に善性と利他性に包まれていて、それはそれでイイカンジなんだけれども、減らず口や皮肉や悪い冗談に極端に乏しいのである。
つまり、余裕がない。楽しいときも笑う。悲しいときも怒ったときも笑う。そういう構えが自分から消えていた。これはよろしくない。
これこそが、近年のわたしが酒を一口飲めば次の記憶は6時間後の自宅の床、という状態を生み出している要因であると推測できた。
もっと貪欲にユーモアを。もっとサイテーなコミュニケーションを。おやすみなさいませ。