週をまたいでいるのに、感想を書く。だって今週休載だしね。
というか、18~19話はおれとしては凄く嬉しい回だったのだ。
あのジャックハンマーと勇次郎が、ホテルで食事をしている。
勇次郎が、「父親が息子を飯に誘う どこが不自然なんだ」と語る。
ジャックが、「貴方は自身を普通の父親だと…?」と返す。
ううーーー夢のようじゃないか!
10年前に刃牙と勇次郎が繰り広げた「親子喧嘩」を、思っていたよりもずっとしっかりとトレースし、再現している
てっきり、板垣先生は今回も10話くらいでジャックに飽きてしまうんじゃないかと思っていた。
それが、、、勇次郎に問いかけ、自身が父に求めるものを必死に言語化し…。。。
泣けるじゃないか、、。だって、ずっと不遇だったんだから。ジャックハンマー、範馬の血を継ぐ長男なのに。
そしてなにより、「貴方こそが俺を欲しいのでは…?」と立ち上がるジャック!!最高です。
これ、ほんとに親子喧嘩かな。やってくれるのかな。
だとすると、グラップラーたちもまた駆けつけたっていい、マスコミだって来ていいはずの大事件ではあるが。
ジャックという人間の描写におおむね満足している。なんといっても幼少期の回想から始まり、鎬との闘いを経て、勇次郎とコミュニケーションをとり、すごく丁寧に物語が進んでいるのだから。
まだ明確に描かれていないのは「刃牙への嫉妬心」ではないか。
トーナメントで敗れ、父との関係構築で後れを取り、ピクルでプライドをへし折られているのだ。実の弟に。並々ならぬ感情はあるはず。
思い切って、「刃牙らへん」から見た「刃牙」を語っても面白いと思う。
刃牙くんはもはや何を考えているか分からない、誰よりも不気味で怖いキャラクターなので、その他の人間味あふれるキャラの目線で彼をもう一度捉えなおしてみたい。
それが、ジャックの輪郭もいっそうはっきりさせてくれるのではないだろうか。
ということで、刃牙の感想としてはこれまでになくマジにいろいろ考えている。
この漫画シリーズはネタ要素が多いが、実は家族の描写についてはシリアスなのだと最近よく思う。
勇次郎という屋台骨に対して、刃牙は憎しみから憧れへ。そして親子の和解があった。
ジャックは憧れからどこへ向かうか。そして兄弟はどうなるか。真剣に気になっている。
なのに休載!でも我慢します。次回は戦い始めてくれるんですよね!?
刃牙もくるよね、ジェーンも来るよね??