午前に髪を切り、ウェルシアに寄って洗顔料の詰め替えを買おうとペイペイを開いたとき、号外を見た。
安倍晋三元首相、銃撃、意識不明、心肺停止と読めたが何がなんだか分からず、鳥肌が立った。
少しずつ現実と分かった。頭の中で感じたのは、多くの人が言っているだろう、「暴力は許されない。法で裁くべきだ。どうしても回復してほしい」ということ。
「そうじゃないとこれまでの自分たちの戦いが無意味になる。選挙にも影響が出る」とも思った。
だけど、その考えにすごく自己嫌悪を覚えた。そして、やはり同様のことを多くの人がネットで発言しているのを見て、さらに違和感が増した。
間違った感覚とは思わない。でも、今言うことはそれなのか。人の命に対して、利己的で蚊帳の外にすぎる言葉な気がする。
とにかくまだ報道が出て1時間しか経っていない。おれはどう捉えていいか分からない。
ただ、裁くために生きてほしいのではなく、ただ、生きてほしいという気持ちのほうが強い。
ここまで来てしまったこの社会か悲しい。これからの、よりヘイトが渦巻くだろう世の中が怖い。
報道の仲間たちが必死に走り回っている。でも、ヘイトとフェイクに抗えるか、全く自信がない