深夜ファミレス記録

もう深夜にファミレスにも行かなくなってしまったけど、上野か新宿で夜中まで飲んだあとに勢いで書く日記。

大貫妙子さんに都会のことを教えてもらおう

都会のことを思い出したい。

ぼくは東京練馬区出身。それも、あの、仮面ライダーアギトでは木野さんが住んでいて、翔一くんが最終的にレストランを開くあの街だ。というかおれんち映ってるし。龍騎とナイトがカーブミラーに吸い込まれるシーンの撮影なんておれ家から見てたよ。

 

まあそれは良いんだけど、いろいろあって岐阜市に住んでいる私、ここのところ人生の岐路に立っている。シンプルに、岐阜に残るか、東京に戻るかどうかである

 

さんざん東京には大して未練が無いとか言っていて、結局東京かえりたいのかよ!と怒らないで欲しい。まあ色々あるんだって。

 

というか、うわさによるとこのブログは社内にけっこうばれているらしいんだが、どうなんだろう?まあ、勝手に覗く方が悪いということでさ

 

 

帰るべきか、帰らざるべきか。かなり頭と心を悩ませている帰京問題カーボーイだが、東京のことをよく思い出したら、いっそ、すぐにでも帰りたくなるかもしれない!

人はいま自分が置かれてる状況になかなか疑問を向けられないものだ。岐阜最高と思っているが、東京もけっこういいかもしれないぞ。

 

 

しかし以前も書いたように、東京のことをぶっちゃけ忘れてきている。

あの、なんか、西武池袋線?でさ、ひばりケ丘には二郎。保谷は、、、まあ、駅だ。大泉学園には二郎インスパイア、石神井公園には井の庄だよな。練馬高野台と富士見台と中村橋は…高架。中村橋にはマイルスって店があるよ。練馬駅、でけー。桜台、二郎。江古田、どっと屋、一心軒、ヤマン、昔はひっでえつけ麺屋が一瞬あったりしてさあ。東長崎、椎名町、、まあ、駅だ。池袋、おれの初恋の場所だ。

 

 

西武池袋線しか思い出せない

 

 

あれ、新宿はどんなんだっけ。奥渋谷、好きな映画館があったがパワハラ?悲しいな。千駄木なんてヤネセンとか言って、他に混じってちゃっかりかっこつけちゃったり。中央線もよく行ったな。でも雰囲気を思い出せない。

 

 

そこで大貫妙子先生だ。都会のことは都会に聞け。曲を聴けば、あの頃過ごした町並みを肌で思い出せるだろう。

 

 

『Summer Connection』、リズム凝りすぎのすごく良い曲だ。

 

『くすりをたくさん』、ド名曲だ。いきなり「狂ってるのは」って

 

『何もいらない』、松木さんのカッティングとワタナベカヅミ大先生のソロ!最高すぎる。

しかし、この辺で雲行き(前向きな気持ちの)が怪しくなる。何もいらない?何もいらないのか。何もいらないなら、わざわざ今の環境捨てて東京帰るなんて馬鹿らしいような。や、逆なのか?

全てを鏡の中に閉じ込める…?あ、仮面ライダー龍騎のこと?あの、あれロケ地ぼくの実家の隣なんですけど、あの。

 

 

そして都会だ。

『都会』。みんな大好きな曲。おれに都会を思い出させてくれ。いまは『何もいらない』のギターソロの素晴らしさしか覚えてないよ。さあはやく

 

 

あ、始まったぞ!

後藤さんのサックス、細野さんのベース!かっこいいぞ。坂本教授の編曲、天才だ!

 

眠らない夜の街

 

あ、覚えてるぞ!歌舞伎町、歌舞伎町ですか?けっこう飲んだよ~凪とかもね。ゴジラができちゃったりさあ

 

ざわめく光の洪水

 

やっぱり歌舞伎町、新宿歌舞伎町でしょ?菊地成孔先生が大好きなロイヤルホストがある

 

通り彩る 女

 

深夜まで飲んでると、気づいたら知らない美人なお姉さんとハシゴしてて、その人が路上をゲロで彩ってたり。そんなこととかも、あるんでしょうか。ゴールデン街なんか行っちゃったらね。無いか。いや、どうだったでしょうか…

 

着飾る心と遊ぶ

 

最初日光東照宮のサルみたいな話かと思ったが、「着飾る」。心。着飾る心…。

青山学院大学の2年生とかだいたいそういう感じですよね

 

値打ちも無い華やかさに包まれ

 

あ~これは覚えてる。ロボットレストランね

 

夜明けまで付き合うと 言うの

 

あーー。ありましたねえ。始発まで飲もう!とかね。地方都市来ちゃうと、歩ける範囲の飲み屋いっちゃうからね。始発なんて待たない。ああ、懐かしいですねえ。無駄な時間。

 

あーーーーーーあーーーー

 

きれいなコーラス

 

泡のように増えつづけ

 

関係ないけど、東京にはビールがばかみたいに安い店が何個もありましたねえ。だいたいまずいし別にもう行きたくないが

 

あてもないひとの洪水

 

あれ、これは品川駅?人の洪水って言ったらぼくは品川駅をイメージするんですが。あとあれね、朝の西武線!あれはひどい。どっちもアテはありそうだが。出勤でしょ

 

 

不思議な裏の世界

 

これは分かりますよ!蒲田だ。不思議な裏の世界。日常に潜む狂気。

 

 

私はさよならする

 

引っ越し?蒲田から品川行って、東海道新幹線?ようこそ

 

 
 パーパーパパーパーパーパー

ん?すごい音量のシンセソロ …

坂本…?坂本龍一…?坂本教授だ!藝大近くのデニーズ、私はよく行きましたよ。あとなんだろう、上野公園は…あんまりなんとも思わないけど。西洋美術館かっこいい!

あれ?坂本教授!ソロの最後の音なんかミスみたいな音入ってませんか?ねえ!あ、ミスじゃないですか…?

 

 

繰り返し。

転調?

 

その日暮らしは やめて

 

ギクッ

 

うちへ帰ろう 一緒に

 

うち?うちってどこですか。

 

 

その日暮らしは やめて

 

その日暮らしはやめてっていうのをやめてください!

 

うちへ帰ろう 一緒に

 

ぼく前もブログに書いたんですけど、自分にとっての故郷がわかんないんですよ。練馬区も何回も引っ越した末の今の実家だし。ブログ読んでくれてますか?

 

あ、コーラスだ…

 

(ワ)その日暮らしは(ワ) やめ(ワ)て(ワ)…(ワ、ワ ワ、)
(ワ)うちへ帰ろ(ワ)う 一(ワ)緒(ワ)に…(ワ、ワ ワ、ワ)

 

 

 

 なんて良い曲なんだ………ふざけてすみませんでした。いや、ほんとに

都会生活って無駄なことばかり。値打ちもない華やかさ。やっぱそうかあ~。でもそういうのが楽しかったりもするんだよな。大貫妙子さんやティンパンアレーの方々はそんなん当然分かってらっしゃるんだろうけども

 

 

しかし『何にもいらない』の松木さんは本当にかっこいい

松木さんが亡くなる数ヶ月前、新宿ピットインでライブを拝見しました。すごくエネルギーがあった。ゲストに山下達郎さまも出て。ゲストだったのに、ちゃんと「気に入らなかったので歌い直し」もやってくれて。あ~~思い出してきたな、東京

7年前の今日のラジオ番組を聴く

菊地成孔の粋な夜電波、もはや番組が終わってからずいぶん経ちましたよ。寂しいですなー。

 

最近、ビュロー菊地チャンネル(箕輪とかがやっている名前を使えば、オンラインサロンの走り)に一気にコンテンツが投下されたようですよ。

ブロマガに嫌気が差して登録を解除してから早2年、「いまさらまた登録すんのもなー」と思いながら、ビュロー菊地チャンネルの告知動画を見てたら、

リズムの解剖とかの音楽講座、ブロマガなどに続いて、

 

ナルズキッチン

 

とあるわけです。マジかー。ナルズキッチン。何やってんだよ。いま仕事が無いからって。見たくなっちゃうじゃん。

 

ということで、菊地先生への熱が再燃してしまい(まだ再登録はしていない)、最近は夜電波を聞き直している。

 

 

適当なシーズンの、ちょうどいま、6月頭くらいのを聞こうかなーと思って、一番夢中になってた2013年のを聞いている。当時わたしもイケイケの大学生。

2013年6月2日。フリートーク回、ロイヤルホスト回。ルイスコールの初登場(?)回。

2016年6月9日。大傑作、アフリカ音楽ポリリズム特集。

2016年6月16日。スペシャルウィーク。若かりし菊地成孔特集。駆け出し時代に参加した珍盤奇盤、およびウガンダ特集。

 

どれもすげーーーいい。おもしろい、しんみりする。

 

2日のフリー回、他のふたつと比べると地味なんだけど、「ちょっと元気がなかった頃のジェームスブラウンをお聞きください」つって、バカラックカバーのthe girl in love with youを流してて、やっぱり菊地成孔って優しい人だなーと思った。

 

調子崩してる時期とか、うまくいかない時期をみんなも肯定していこう

シティポップはヘビメタくらい古臭く

今年ももう6月ですね。岐阜はめちゃ暑い。湿度も温度も高い。クルマで冷房つければ快適だけど、アベレージの燃費がガンガン下がっていくのを見ると悲しい。

 

ステイホームのあおりというワケでは無いけど、ぼくは2カ月に一回髪を切るローテで、現在は2カ月をかなり超えてしまった。やや、春日一番ヘアスタイル。かっこよくなろうという気持ち自体、なかなか燃え上がらない年齢。だけど、仕事で使うレッツノートの顔認証の精度がちょっと悪くて、光度の具合ではすぐに認識してくれない。そういうとき、「もっとかっこいい顔をすれば認識してくれるんだろう」「登録したときはもっとかっこよかったんだろう」という考えが巡り、決め顔をしたりもするのである

 

かっこいい人が岐阜にいる。あるバーの店主で、その店では、ブラジル、中東、アフリカ、東欧あたりのプログレ、ジャズ、アンビエントなんかが流れている。

その人に勧められて詳しくないジンを飲んでタバコ吸って頭痛くなって、という感じで楽しく通っているが、なにより無性に気が合う(と勝手に思っている)し、かっこいいんだ

 

ルックスのかっこよさはまあ、あんまり言うとキモいので置いとくけど(めちゃくちゃかっこいい)、こないだ言ってた「シティポップはダサい」「シティポップはすぐに、今で言うヘビメタみたいに古くさくなる。てかそうなってほしい」との言葉にしびれた。

 

ぼくはたまたま初期ビートルズのドキュメンタリーを見た直後にその店に行ったので

「ビートルズってやっぱ50年後も聞かれてるんでしょうねエ~」つったら

「ぼくはストーンズ派なんだよ。ビートルズの曲は誰がやってもかっこいいけど、ストーンズの曲はストーンズだからかっこいい。全部だいたい同じ曲だし全部ダサいんだけど」と言う。ぼくはそれ聞いてゲラゲラ笑っていた

この場合のダサさって、変化の乏しさ、オシャレじゃなさ、状況とのミスマッチかな

 

で、ダサい音楽は良いよねって話をしていたけど、シティポップは本当に苦手らしい。シティポップのなにが「本当に」ダサいかというと、その人は80年代に生まれていて、だからこそ、80年代の音が嫌いらしい。ある年代が飛び地のように古くさく聞こえる、見える、そういうのはある。ぼくは90年代生まれだけどエイティーズも90も好きじゃ無いというか興味がわかない。

いまの新しさ or むかしのかっこよさにひかれるんであって、「生まれた頃」はどうしてもダサくなるのだ

 

で、こないだもそんな話をしてたとき、

「シティポップは苦手だけど、良いバンド一個だけいる」

「どの国すか」

「韓国なんだけど」

「もしかしてセソニョンすか」

「そうなんだよ。良いバンドいるんだなーと思って聞いてて、韓国には他にもすごい人いるのかと思って調べたけど他にはいなかった」

「ゲラゲラ」

とのやりとりを経て、セソニョンのあの水色のepをかなりの爆音できいた。あのバンドは録音がすごい。でかいスピーカーで聴くと、そのへんのバンドと全然迫力が違う。

ヒョゴとか流行ったのってもう5年前くらい?4年くらいか。あの辺は彼の趣味には合わないんだろうな。国は違うけど、落日飛車もぜんぜん好きじゃ無かったみたいだし、本日休演はぼくがレコード持ってって勧めたら気に入ってくれた。

 

いずれにしてもそういう店で、そういう、ダサさにも矜持を持つ、偏屈なかっこいい人としゃべると、これだよこれだよ~とうれしくなるもんですね。

というかなりどうでもいい話だけど、いまセロ聴きながらふと思い出したので、ブログに書いてみた。セロもすげえ微妙なラインだよなあ。や、正直ぼくとしては素直にかっこいいけど。キクチナルヨシがぶち切れてたのは一理分からなくは無い。

とにかくイエローメイガスの後半、「満を持して!サックスソロ!どうぞ!」という感じはいつ聴いてもちょっと笑える。ごめんなさい!

良い目をしとる、あんたも立派なヒッピーだ

国の緊急事態宣言の解除おめでとう岐阜県。

そんな岐阜某所で、「俺は昔から反抗、反逆の男なんだ」と語る男性(70)と出会った。半年前に新宿三丁目で共にハシゴした挙句、凪でギブアップしていたあのお爺ちゃんを思い出す。そういう、良いめぐりあわせだった

 

男性からは出会って早々に説教を食らった。「君ももっとこう、社会を倒すという強い意志を持ったほうがいい」とかなんとか。あなた昼間から冷酒飲みまくってるくせに。菊水がおまえのプロテストか。と、こりゃ面倒なのに絡まれたな、と最初は思った。

 

「俺なんかはね、昔から反抗、反逆の男なんだ」

「そうなんすか」

「俺の時代はね、全共闘だとかね。君は知らんだろうけどな」

「いや、大学の卒論でそういうの扱いましたよ。大学闘争から新宿フォークゲリラとか」

「本当か、俺フォークゲリラ行ってたよ」

「マジっすか。演奏ですか」

「いや、客、ていうか当時はそういうもんだったの。喫茶店とかね、ジャズのハコに溜まってね」

「で、西口地下広場集合っすか。ジャズのって、もしかしてピットインすか」

「ピットイン!そうそう。ナベサダとか山下洋輔とか、あとトランペットの」

「日野皓正」

「そうそう、あんた詳しいね」

「やー、詳しくはないんすけど、ピットインのスタッフやった時期もあったんで。ちょっとだけ」

「スタッフ!?そりゃ凄い。いい時代だった。あの頃はラブアンドピースってね」

「ウッドストックとかね。ジミヘンとかスライとかの音源はよく聞きますよ」

「ほんとかい!いいねえ」

 

意気投合した。

その人は、70歳とは言うものの背が高く、姿勢もまっすぐ、髪は短く整えて、痩せているし、灰色のスーツと言うか背広をピシ~っと着た男性だった。

 

しかし男性は酔っぱらっていた。昼間から飲んでるし、反逆だのなんだの言うし、昔は新宿で溜まってたなんて言う癖に、タバコは吸ってなかったな。反逆児が禁煙か

 

で、音楽の話を続けていたが、どうやら男性は『狂気』発売前のピンクフロイド箱根ライブだとか、バリバリ全盛期のストーンズライブなんかに足を運んでいたらしい。このへんに来るとぼくもノリノリで、もっと70年代のことを教えろ!と前のめりだ

 

「ピンクフロイドのその頃って日本でももう人気あったんすねえ」

「そうだよ。ダークサイドオブザムーンの曲を、新曲としてやってくれたりしたな。あとツェッペリンも見に行ったよ」

「まじすか、スゲー!いつ頃ですか、それも全盛期?」

「いつだったかなあ」

「アルバムで言えば?ZEP4あたりとか。もっと後とか」

「忘れたけど、割と初期だったと思う」

 

気になる気になる。彼はこう続けた

 

「ジョンボーナムが生きてた頃だったな」

 

 

さらに話は尽きなかった。「音楽っつうのは、ハードでなきゃいけない。ロックだよロック。メジャーコードも駄目だ。マイナーしか認めない」と主張していた。福井の蒔絵職人さんも同じことを言っていた。彼は天国への階段を聴きながら天国へ行きたいとも言っていた。

全体的に無茶苦茶だが、高齢者が言うとそれなりに様になる。マイナーコードしか認めない高齢者はおそらく皆さんの周りにも隠れているはずだ

 

 

男性は最近の音楽が気に食わないらしい。

「紅白歌合戦が大好きで毎年みてるんだけどな」

 

メジャーコード多そうな番組を見るなよ

 

「紅白見てるんだけどな。なんだあの、星野ってのは」

「星野源すか。いろんな音楽ちゃんと取り入れてポップにして、頑張ってるんじゃないんですか」

「そうは見えないな。歌が駄目だ。ロバートプラントとぜんぜん違う。ポールマッカトニーだって、甘い曲にもトゲがあったもんだ。だいたいジミヘンとかJB、それこそマイルスのようなカリスマ性が無いんだよ」

 

などと文句を言っていたが、星野源も別にプラントになりたいわけじゃあないので、ここは目の前の酔っぱらい高齢男性の完全敗北だ。

 

あとは確か、「ダニーハザウェイはソウルなんかじゃない。甘すぎる。カーティスだよカーティス」とか、「はっぴいえんどってあの、フォークか?そんなの聴いてんのか。あいつらは駄目だ、都会ぶって余裕ひけらかして。もっと汗をかいてほしかったんだよ」とか、「なに、君はデヴィッドボウイとルーリードが好きなのか。まいったな。俺も大好きだ」などとイチャモンや愛情を吐き出していたが、僕はそういうのを聞くのが好きだからまったく問題ない

 

 

最終的には、僕のことをえらく気に入ってくれた。

「きみは文章を書く仕事なのか。音楽雑誌やなんかにいけばいいじゃないか」

「いや、僕なんかより詳しい人がそこらじゅうにいたんで、そういう考えにはなんなかったす」

「アッハッハ おれも、こいつにゃかなわんってやつがいっぱいいたよ。あっはっは。しかし君は昔のこともよく知っているし、良い目をしてる。あんたも立派なヒッピーだ」

立派なヒッピー?

「いやそんな、でもうれしっす、僕も70年代のことこうして喋れると楽しいんで」

「そうかそうか。今度良いところに連れてってやる。連絡先を教えてもらえるか」

良いところ?

「はい、じゃあまた。今度は一緒に飲みましょう」

「そうしよう 良いところにも連れて行ってやるし」

良いところ?

 

とだいたいこんな感じだ

 

その時以来、「立派なヒッピー」という響きに完全にヤラれてしまっている。立派なヒッピー。ヒッピーは立派でありうるのか?立派なヒッピーはヒッピーとして扱っていいのだろうか。そしてそれがこのおれなのか。多分、立派なヒッピーは人類史上おれが最初だろう。

いや、「あんた『も』」と言っていたから、あの人も、かつて立派なヒッピーだったんだろう。おれと彼だけの世界だ

 

知らない人から「良いところに連れて行ってやる」と言われ、素直に行くやつなんかいるわけないというのがこの国の常識でも、いまはもはや新しい生活様式だ。横並び。時差出勤。オフィスは広々と。おれは良いところに行くよ。帰ってこれたら、報告します

 

 

大聖堂『大作戦』をきいて泣いた3.11翌日

友人のバンド、大聖堂がついにアルバム配信!

https://music.apple.com/jp/album/%E5%A4%A7%E4%BD%9C%E6%88%A6/1502031653

 

かなり最高なんだよ。本当にすごい。

何がすごいって、その、今このまさに早朝、職場でこのアルバムを一周したところですが、ほろほろってな感じで泣けてきたんす。あんまりびっくりしちゃったもんだから、恥ずかしながらですけどブログに書いちゃえってことで更新してるっす。

 

大聖堂のパーソナリティはそれほど知らないし、ライブを見に行ったこともないけど、まず聞こえてくるウワモノの音がぜんぶキラキラしていてカッコいいし、ギターソロはなんかジョージベンソンみたいだし、声もふにゃっと真剣な感じで好きだ。

 

 

にしてもなんで泣いたかというと、昨日は3月11日だったので、今朝は時間を取って、11日付けと12日付けの震災関連の新聞記事をまとめて読んでたんす。大聖堂聞きながら。

 

そしたら、普段はそうそう音楽聴いて泣くとか、新聞読んで泣くなんてなおさら、無いんだけど、妙にウウっと来てしまった。二日酔いだからかもしれない。二日酔いっていうか、さっきまで飲んでたみたいな感じだし。あたまいてえの。とにかく悲しい気持ちになっちゃってねえ、大聖堂の曲って、なんかすごい温かさというか達観した元気みたいなのありません?だからか分からんが妙にグッと…こう…きてしまって…。

いや普通に震災記事読んでるからか。そりゃそう

 

 

9年前のあのときは東京にいて、高校から帰ろうと電車を待っていた。地震があって、結局歩いて帰ることにした。そんで世の中は大混乱になってる中、自分を大きく見せようとして、当時付き合っていた人に偉そうなアドバイスみたいなのばっか送ったような気がする。ウワ最悪だなそういうのは思い出したくねえ

 

 

とにかく、まだ5万人弱の人が避難生活をしているワケです。進行形の苦しみもあるし、忘れられない悲しみもあるつうことで、皆さん、きょうくらいは新聞を読んでみてもいいと思いますよ。

写真もカメラマンの熱意が伝わってくるものばかり。記事は、ぶっちゃけ手を加えすぎたのか日本語としてよく分からんのも目に付いたけど、素朴な書きっぷりで全体的にすっと入ってくるものばかりです。

 

 

【16:11追記】

そんで、朝からずっと大聖堂を聞いているんだけど、やっぱりこれすごいですよ。最初2周くらいは音おっかけて聞いて、ギターのつま弾く感じ最高!とか思ってたんだけど、ここ2周くらいでやっと歌詞が入ってきて、それがまたなんとも絶妙だ

最近自分がふわふわしてる感覚とか無くて、地に足ついてるつもりだったんだけど、そういうのがぜんぶ丸裸にされたみたいだ。やめてよ恥ずかしい!なんでかわからんけど、誰にも言ってないようなことを見透かされるような感じ、苦しんでる自覚すらなかったことを言い当てられるような感じ。やばいでしょそんなんは。振り出しに戻って、曲もめちゃいいもんな。リズム隊の8分とか4分のシンプルな刻みが気持ちいいし、ハモりも泣けるし、ソロで上げてくるし。凄いなあ~

2010年代オールジャンル音楽アルバム私的ベスト30

年末に間に合いませんでした。それに尽きる。でもみんなもやりましょーよ、2010年代マイベスト。以下順不同!

 

The Next Day / David Bowie

The Next Day

The Next Day

  • 発売日: 2013/03/11
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 これは本当に衝撃だった。だって完全に引退したと全員が思っていたんだもん。でまさかのヒーローズのコラージュだし。先行公開のウェアアーウィーナウはいかにもなバラードだったけど、アルバムの蓋開けてみればぜんぜん印象違う。セレブをあざ笑うようなスターズがいい

 

PARAISO / Yogee New Waves

PARAISO

PARAISO

  • アーティスト:Yogee New Waves
  • 出版社/メーカー: bayon production / hmc
  • 発売日: 2014/09/10
  • メディア: CD
 

 これはもう僕らのアンセムでしょう。 1曲目Megumi no Amenから最後Campまで全部が20代序盤のワタシの刺さっていた。いまだに刺さっている

 

Jinji Kikko / 落日飛車

Jinji Kikko

Jinji Kikko

 

結構さいきん。ライブでいきなり観たからぶっ飛んでしまった。アメリカ人が竹内まりやに抱く架空のエモをぼくらは落日飛車に感じているワケですな

 

Geography / Tom Misch

Geography

Geography

  • 発売日: 2018/04/06
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

超さいきん。これこれ!これだよ!っていうスムース感でした 

 

Kimonos / Kimonos

Kimonos

Kimonos

  • 発売日: 2010/11/17
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

これは2010年代頭ずーっと聴いてた。レオさん大好きになって、そしたらこの後あんな最高バンドのフロントになっちゃうなんて。 すばらしー

 

No Beginning No End / Jose James

No Beginning No End

No Beginning No End

  • 発売日: 2013/01/16
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

大学時代みんな好きだったね。懐かしい。トロンボーンってちゃんと使い道あるんじゃん!という希望の1枚。

 

Radio Music Society / Esperanza Spalding

Radio Music Society

Radio Music Society

  • アーティスト:Esperanza Spalding
  • 出版社/メーカー: Telarc
  • 発売日: 2012/03/20
  • メディア: CD
 

 これもみんな好きだったよね。アルバムでた直後、品川かどっかのホールライブに行けたんだけど、コールアンドレスポンスの難易度におっさんたち誰もついていけてなかったな

 

Random Access Memories / Daft Punk

RANDOM ACCESS MEMORIES

RANDOM ACCESS MEMORIES

  • アーティスト:DAFT PUNK
  • 出版社/メーカー: COLUM
  • 発売日: 2013/05/17
  • メディア: CD
 

ナイルロジャース!以上! ファレルは楽しそうでなにより。スティービーワンダーとのグラミーの時のやつは、あれでいいのか?笑と思った。

 

META / METAFIVE 

META

META

 

ユーチューブにスタジオライブ版がアップされたときの、我々の震え上がり方よ。zepp divercityだったかな、あのライブは生涯のナマ音楽体験になると思う。東京事変の復活はまあみんな薄々分かってたんで、メタこそ再結成してほしいな 

 

The Beautiful Game / Vulfpeck

The Beautiful Game

The Beautiful Game

  • 発売日: 2016/10/17
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

ここ1年くらいでいきなり!みんな大好きになったね。自慢していいですか、わたしこのアルバム出る前にちゃんと予約してましたよ。ねえきいてる? 

 

Time / Louis Cole

TIME

TIME

  • アーティスト:LOUIS COLE
  • 出版社/メーカー: BRAFE
  • 発売日: 2018/08/10
  • メディア: CD
 

さいきん!仕事で疲れてたとき、某キクチセンセのラジオからこれが流れてきたとき、宗教かってくらいエクスタシー感じたな。ファックザワールドアンドビーリアルクール 

 

Ventura / Anderson Paak.

Ventura

Ventura

  • アーティスト:Anderson Paak
  • 出版社/メーカー: 12 Tone Music, Llc
  • 発売日: 2019/04/26
  • メディア: CD
 

ロマンチックな一面が出てて前作よりずっと好きだった。わたしもロマンチストでしてね…。ヒップホップに疎いワタシですが、これくらいソウルしてくれるとさあすがに熱中する。

 

You Can Dance / 東京塩麹 

You Can Dance

You Can Dance

  • アーティスト:東京塩麹
  • 出版社/メーカー: dim up
  • 発売日: 2018/10/10
  • メディア: CD
 

なんか妙に言葉にできないけど、気取って無くて才気あふれててとにかくかっこいいんだよなあ~!

 

eye / ミツメ

eye

eye

  • アーティスト:ミツメ
  • 出版社/メーカー: mitsume
  • 発売日: 2012/09/22
  • メディア: CD
 

この10年、ミツメのどれが一番好きだったかなあと考えると、やっぱりこれかな。cider ciderとか。煙突とか。最近のが歌謡曲になったとか言われてる意味はよく分からん。ミツメはずっとかっこいい

 

うたびこ / 青葉市子

うたびこ

うたびこ

  • アーティスト:青葉市子
  • 出版社/メーカー: 東雲録音
  • 発売日: 2012/01/25
  • メディア: CD
 

2015年くらい、晴れ豆でのライブがずっと忘れられない!こないだ折坂さんとのツーマンも良かった。何十年も好きでいられる 

 

エクセルシオール / フィロソフィーのダンス

エクセルシオール 【通常盤】

エクセルシオール 【通常盤】

 

 メジャーデビューおめでとう!

 

ART OFFICIAL AGE / Prince

ART OFFICIAL AGE

ART OFFICIAL AGE

  • アーティスト:PRINCE
  • 出版社/メーカー: WEA
  • 発売日: 2014/09/26
  • メディア: CD
 

西荻窪のとある店のオーナーが大好きだった一枚。プリンスも、まさか亡くなるなんて。覚悟しといたほうがいいですよ、2020年代はいろんな人が死んでしまう10年になるはずだから。このアルバムは1曲目の(シーラEに通じる)ダサさを含めてプリンスらしさがちゃんと詰まっててすごい。こないだアナログで買い直したけど、重量感すごい。

 

エコーズ・オブ・ジャパン / 民謡クルセイダーズ

エコーズ・オブ・ジャパン

エコーズ・オブ・ジャパン

  • アーティスト:民謡クルセイダーズ
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2017/12/13
  • メディア: CD
 

 ここ数年の民クル旋風、すさまじいっすよねえ。新作も楽しみ。たぶん、彼らの熱量はこんなもんじゃないと思う。

 

Con Todo El Mundo / Khruangbin

Con Todo El Mundo

Con Todo El Mundo

  • アーティスト:Khruangbin
  • 出版社/メーカー: Imports
  • 発売日: 2018/02/02
  • メディア: CD
 

ここ2、3年、DJ界隈に少しだけ顔を出すようになってから、クルアンビンのすごさ体感しました。遅いか。許してよ。でもイヤホンで電車で聴くより、スピーカーで聴いて酒飲んでゆらゆらするのが気持ちいいよ。しかしほんとにカツラなのかな? 

 

けむをまけ / 本日休演

けむをまけ

けむをまけ

  • アーティスト:本日休演
  • 出版社/メーカー: ミロクレコーズ
  • 発売日: 2016/05/15
  • メディア: CD
 

なんだかんだで、世界で一番かっこいい音楽なんじゃないかと半年に一回思う。 

 

過疎地の出来事 / 英心&The Meditationalies

過疎地の出来事

過疎地の出来事

 

まだ聴いていない人がいたら、是非!秋田県ってば、すげえ良い音楽シーンがあるんだよなあ。岐阜県はどうなんでしょうか

 

森は生きている / 森は生きている

森は生きている

森は生きている

  • アーティスト:森は生きている
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2013/08/21
  • メディア: CD
 

(自分の中での存在が)デカアアアい!説明不要! めんどくさくなってきてないよ。

 

たむけ / 折坂悠太

たむけ

たむけ

  • 発売日: 2016/09/07
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

折坂さんがまさかこんなに大スターになるなんて正直これは驚いたっす。小さい箱とか本屋とか喫茶店で、間近で歌を聴けてたのは一生自慢できるとおもう。鳥、鳥です

 

ひかれあいep / カネコアヤノ

ひかれあい

ひかれあい

  • アーティスト:カネコアヤノ
  • 出版社/メーカー: we are
  • 発売日: 2017/04/26
  • メディア: CD
 

いまだにこれが一番エネルギー感じる1枚。今後の10年への期待も込めて。

 

幻とのつきあいかた / 坂本慎太郎

幻とのつきあい方

幻とのつきあい方

  • アーティスト:坂本慎太郎
  • 出版社/メーカー: zelone records
  • 発売日: 2011/11/18
  • メディア: CD
 

当然ですね。日本ロックの革命、らしい。ミュージックマガジンはそう言ってた。おれは文脈抜きに、素直に下地の音楽がだいすき 

 

 The Heart Speaks in Whispers / Corinne Bailey Rae

The Heart Speaks in Whispers

The Heart Speaks in Whispers

  • アーティスト:Corinne Bailey Rae
  • 出版社/メーカー: Virgin Records Us
  • 発売日: 2016/05/13
  • メディア: CD
 

 大学時代いた音楽サークルではコリーヌって定番の一つでもあったんだけど、このアルバムでようやく僕も気づいたんです。ニブくて…。ツェッペリンのカバーとかもすごいよね。

 

Live in Stockholm / D'Angelo

Live In Stockholm [Explicit]

Live In Stockholm [Explicit]

  • 発売日: 2013/08/06
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 こんなブログ書いといてアレではあるんですが、僕ライブ版が大好きなんですよ。スタジオ版より一般的には好きかもしれない。で、これもそう。(この人も死んでしまった)ロイハー含むソウルトロニクスの時。のはず。というのもこのアルバムってよくわかんなくて、12年くらいにネット流出したブートがライブインオスロとして出回ったりして、結局それがどうみてもvoodoo期のソウルトロニクスじゃねえか、なのにそのままオスロ版として今でも売られてたり。間違ってたらすいません。でもとにかくすっげえライブ版。ヴァンガードよりソウルトロニクスが好きなのはホーン隊がこれだからかな。とかいうと2010年代なのか?ってなりますけどまあ流通年ってことでサ

 

Many Shapes / Taiko Super Kicks

Many Shapes

Many Shapes

  • アーティスト:Taiko Super Kicks
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2015/12/23
  • メディア: CD
 

このアルバムってもう4年以上前なのか!各曲は先行披露されてたよね(ね?あれ?)。低い午後を始めて聴いたときの、あのフィット感!あれは自分がふわふわしてたからだと思う  

 

Family First / Mark Guiliana Jazz Quartet

Family First

Family First

  • 発売日: 2015/06/17
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 黄色いスウェット着始める前。ズッチャ ズチャ ズ チャチャ。DCPRGとこればっかり聴いていた時期があるので、それは、そういうことだと思う。ボウイのブラックスター前、誰がゲスト参加するのかこのブログで予想したりしてましたねえ。

 

Black Star / David Bowie

Blackstar

Blackstar

  • アーティスト:David Bowie
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2016/01/08
  • メディア: CD
 

個人的には、この10年でダントツの1枚でした。今更言うことはなにも無いです

 

 

DC/PRG・20周年ツアー名古屋に行ってきた

ついに、DCPRGのツアーが始まりました

 

長年大ファンをやっている身として、初日の名古屋公演にしっかり行ってきましたよ。月へ直滑降さ…とカクダテくんが歌うときの気持ちです

 


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なんと勢い余って、キャパ750人の箱で整理番号トップをゲットしてしまった。なんか恥ずかしい

 

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今池ボトムライン

ネバヤン以来久しぶりに行ったライブハウスだけど相変わらずなんかショーパブみたいな外装・内装でイイですね

 

 

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学生のサークルライブの距離感


で、整理番号トップなので真ん前いってしまった。正確にはちょっと後ろ下がったんですけど。自分、背が高いもんで、迷惑かなってサ…

すぐそこにCDJ。左に小田さん、右に坪口さん。贅沢だ!

 

 

 

以下ネタバレありです。セトリ気になる方は読まないで!

 

 

 

いや~~~、爆音で聞くDCPRGはやっぱり癒やされますね。

まずセットリストは

・構造1

・fkA

・Playmate at Hanoi

・ロナルドレーガン・アザーサイド

・サークルライン / ハードコアピース

・Hey Joe

・ミラーボールズ

と、なんつうか、思ったよりいつも通りな感じ。

 

今回は高井さんが欠席なので、かの安藤康平・メルローさんが代打出場。

 

構造1が一発目だったのはうれしいんだけど、全体的にあやふやというか不安げな演奏。ツアー初日だからかな…

安藤さんもソリにワンテンポ遅れたりしていてちょっと残念。でも津上さんのソロがすげーーーよかった!ジャズ奏者がソリストにしっかりいるのがDCPRGの屋台骨なんだと思う。特にリズム隊が入れ替わった現体制では。

 

fkAも、近藤さんベースがちょっとワンパターンというか譜面をなぞっている感じ。ベース以外シャットされると、ちょいとテンポキープが危うい印象だった。

 

でも、このあたりから秋元さんドラムが絶好調になってきた。とにかく笑顔。坪口さんから目線や身振りでいちいち無茶ぶりされているのが見えたけど、笑いながら応じていて楽しそうだった。

 

ハノイからやっとバンドも調子戻ってきたかなと思った。坪口さんが弾くテーマはいつ聞いても燃える。小田さんも坪内さんに寄り添う感じでユニゾン。類家さんはいつも以上に音に芯があって、一人でも観客全員ぶっ飛ばせそうだった。

 

レーガンはガンダムバージョン。冒頭の菊地さんの鍵盤が、ホーチミン市のミラーボールの音色に似ていて勝手に上がった。コンダクターとしての菊地さんが一番輝いていた曲だとも思う。曲の構成が平坦だから、自由がきくのかも

 

サークルライン・ハードコアピースはもう失禁しそうだったよ!どこ切り取っても最高だった。近藤さんベースはやっぱり周りに気を使ってる風で、アリガスほど我が道を行く!ってパワーが無いけど、でもこんなん俺がいちいちケチつけることじゃないなってシュンとしてもいます。そんで坪口さんのショルダーキーボードソロ!!まず観客をマシンガン風に全員撃ち倒し、大村さんの横に行ってダブルソロ。

大村さんのガトリングみたいなメタル早弾きはいつ聞いてもドバドバに最高。

あ、中間部のオオギミさんのソロもいかしてた。イカレてる演奏ではなくてしっかりと若いドラムベース2人を見守るような。

 

Hey Joeは例の17/16拍子バージョン。

これねえ~~~坪口さんほんと楽しそうだった。

千住さんのドラムもよかったな、秋元さんが爆笑しながら坪口さんに付き合っている間、ひたすら自分の世界でリズムキープしてるような感じ。

で、後半のジミヘン部はブチ上がらされた。やっぱ変拍子で沸騰させて4拍子で一気に吹きこぼれさせる展開はずるい!あざとい。

ラスト、「180分モード」というのかなんなのか、一旦ロングトーンで締めるところは秋元さんがミスってグダっていました。笑えたので全然いいです

 

 

ミラーボール、期待通り最後にやった。簡単な曲だからか、安藤さんが異様に長いソロを強要されていて笑った。途中で「もうそろそろイイです」みたいなアイコンタクトを菊地さんに送っても全部無視されていた。

 

 

ふう。

でも、許せないことがある!本編後にやっとMCをして「このツアーほんとは3時間なんだけど名古屋だけは移動の都合で2時間しかやれない、ごめん」とのこと。

3分の2じゃねえか!チケット代ほかの会場と同じ6000円払ってるんですけど!

しかも移動までぜんぜんまだ時間あるだろ!

 

 

と思っていたら今朝菊地メールが来た

 

「打ち上げがどうこう、ツガミは部屋でボトル飲んで、小田はちょっと飲んで寝て、千住はいなかったけど多分ドラム練習してた、類家は子供と電話してたんじゃないか?」

 

とか書いてあり、打ち上げやってんじゃねえか!もうちょい演奏してよ!

 

と悲しみながら読み進めると、

 

「今(午前4時)まさにクルマで大阪に移動中」とか。

ケツの時間全然関係ないじゃん。おい

 

と複雑な気持ちで今日を迎えました。

大阪公演もいきてえ……ジャングルクルーズとキャッチ22をセトリに足すらしいですね。

 

でもまあ、また名古屋に来てください。なんだかんだと今回も最高でした。できればツアー終盤に名古屋を入れてください

折坂悠太×青葉市子 名古屋千種文化小劇場に行った

折坂さんが今やっているツーマンツアー、名古屋のゲストは市子さんだった!

ということで、ツアーが発表された瞬間にチケットをとって昨日いってきました

 

 

青葉市子さんは、僕が東京に居た頃、できるだけ直接演奏を聞かなきゃアカンと思って足を運んでいた。でもなんだかんだで東京を出て、ナマで観たのは昨日で5年ぶり。前は代官山の晴れ豆だったな。

 

とにかくもう期待が膨らんじゃってたワケですが、市子さんは昔の市子さんのままで、圧倒的でした。そんで、昔よりは僕が多感じゃなくなってるせいなのか、彼女の声とギターのコントロールの見事さに目(耳?)がいってしまった。クラギの経験故か、ピアニッシモからフォルテまで全部の音量で芯がある。切り替わりもスムーズというか、グラデーションだった。

 

曲も、機械仕掛けの宇宙をフルでやってくれたり、ラストに奇跡はいつでもを持ってきてくれたり、大満足だった。ライブ行かなくなった間に発売されていたqpの魅力も存分に伝わった。ということでアナログで買った。

 

とか色々考えてもいたけど、ただただ市子さんの演奏に沈んでいきました

学生時代を思い出すというか、つーか彼女の音楽にだいぶ頼って生きていた時期がありましたもんで、逆説的におれって結構オトナになったな、と思えた。

 

 

 

次に折坂さん。今年だけでも5回目?くらいのライブ。でも弾き語りは2年前の金山ブラジルコーヒー以来だった。

 

というか!!!

市子さんも折坂さんも、開口一番ブラジルの話をしていた!ライブ前に一緒に行ったそうです。折坂さんがB定食、市子さんはアジフライ定食を召し上がったそうです。次は是非焼きそば定食も。

ブラジルには名古屋時代ほんとーーにお世話になったのでうれしかった。

 

 

内容ですが、あけぼの・鳥という大好きな2曲をやってくれたのでびっくりした。やっぱ弾き語りだと普段出来ない曲もやるんだなあ。あけぼのなんて、ナマで聞けたのやっと2回目。前回はまたもや5年前くらい、神保町試聴室のときじゃなかったかな。久しぶりだった。鳥、はダントツ一番好きな曲。感動した

 

ギアが入ってきたな~と思ったのはさびしさあたりから。というのも、序盤はどことなく市子さんに引っ張られてるかなあというか、ま・マ・間を空け気味だったんですね。でも市子さんのギターテクにはやっぱり敵わないし(すんません)、ガットギターの音もベース音を小さく弾いてしまっていて、アクセントの拍が強すぎて、少し聞きづらい気がした。

 

でもさびしさからはストローク多めのシンプルな弾き語りになって、butajiさんの提供曲も、朝顔(超良かった、やっとピンときた)などなど見所たっぷり。

 

 

アンコールもすげえ。

揺れる を2人で歌ったとき、これは貴重なモノを観ている…とざわざわした。福本くらい。

最後はこのツアーからやり始めた共作曲。メロが美しく、歌詞を間違えたりちょっと音ミスったりする折坂さんというレアなものも観られたり、動じない市子さんにホレたり、贅沢な時間でした。

 

 

 

最近、もんくる×ペンギンラッシュもそうだけど、イイライブに行けてて調子出てきた。やっぱ音楽結構好きみたいだ。

来月はサナバとDCPRGに行くぜ

初めてのワイヤレスイヤホン SONY mdr-xb70btレビュー

また北海道をほったらかして関係ないブログを書きます

 

これまで使ってたイヤホンはなんと、恥ずかしながら、王道の、SE215でした。

ここ10年くらい、10pro、ATH-IM70、SE215と辿ってきた訳ですが、そんなSE215を先日ぶっ壊しました。喫茶店を出てクルマに乗るとき、駐車場に落としてきてしまった訳なんですね。

無い
無い

と慌てながら、ダメ元で店に電話したら「イヤホン落とし物ありますよ!カウンターで保管しとくっすよ」と快い返事をもらいウキウキと受け取りに行った。

 

再会したSE215は、もはや、イヤホンの姿ではなかった

 

それは黒い紐と、水色の何かだった。おそらく、どこかのヴェルファイアとかが踏んづけていってしまったのだろう。ヴェルファイアは悪くない。ヴェルファイアに乗ってる人はだいたいヤンキーだが、今回ばかりは落とした僕が悪いのだ

 

 

そして、随分昔に譲り受けたまま眠っていたソニーのワイヤレスイヤホンを使ってみることにした。

僕こう見えてソニー信者なんですよ。ウォークマンずっと使ってたし、スマホは2台持っててどっちもエクスペリアだし、ゲーム機はプレステしか持ってないよ。

 

ワイヤレスは食わず嫌いしていたけど、いや、確かに便利だ。

 

手元で曲変えられるのもいい

ウォークマン時代は当然できていたことが、スマホ音楽にしてから不便でしょうがなかった。やはり物理キーは大事。

 

 

遮音性。シュアーのパッドが一番気に入っていて、今まではどのイヤホン使ってても取り換えていた。けど、今回は穴の大きさから互換性はなし。

 

で、最初シュアー掛けしてみたときはスッカスカで全然ダメじゃねーかと思ったんだけど、「あれこれもしかして順向きにかけんじゃねーのか。ハハ」と試したらなかなかよし。フィット感も。

 

音。

このイヤホンは低音重視というのはレビューで知っていたんだけど、こりゃあすごい。マーカスミラーがミスタービッグみたいだ。

 

ていうかやりすぎだろ

ライブハウスでスピーカー近くに立っちゃったときみたいな音。出演は高校生バンド、PAは売れないバンドマンのカノジョのアルバイト(始めて1ヶ月)、って感じ。いや言いすぎた、すんません。

 

とにかく個性的な音。高音も伸び自体はそんなには悪くないと思うけど、いかんせん中低音を上げすぎて他の音はこもり気味です。

ベースの音は輪郭もあっていいけど、ドラムがちょっとなあ。バスドラだけうるさい印象。まあそりゃそうなるんだけどさ。ハイハットだけ聴いてても楽しいタイプのワタシとしてはバランス悪めな感じです。

 

でも慣れたら違うんかな。病みつきになる可能性もある。いまんとこ電気グルーヴが一番合ってました。一番最悪だったのはストーンズ。

ケニー・ドーハム『静かなるケニー』

すません!北海道旅行のブログを書く暇が無くて、でもそれをさておいて適当なエントリーを入れるのもな…とか考えてたらほったらかしでだいぶ時間が経ってしまいました。まあいつものことだけど。

 

でそんな中わざわざ更新してまで言いたいのは、ケニードーハムが格好良すぎるということだ!


Kenny Dorham / Quiet Kenny (JVCXR-0049-2) 1959/1998

 

や、とにかく、トランペットというのはすんげえ個性が出る楽器だなあ~と実感できて、人間味を感じられるアルバムです。

 

ケニー先生はマイルスがいなくなって空いたチャーリーパーカーバンドでも吹いているワケですが、その2人に共通するのはやっぱり「上手くない」ことなんだと思う。もちろんこんなんがそのへんの学生にいたら上手すぎるんだけど。

 

でもクリフォードブラウンみたいなキラキラ王子的サウンドと比べるとやっぱ地味だし、そもそもハイノートが出ない。マイルスはその上指も回んないもんだから、そっから意地で音色とバンドのリズムを追求したんだとすれば、ケニードーハムは自然体って感じ。

使う音域は俺でも出せる程度の幅で、高くも低くも無い。ソロは割と音を外す。で、あったかい音色。で、すごーーく感情的な節回し。

 

『静かなるケニー』はトミーフラナガン・ポールチェンバース・アートテイラーと地盤を固めた上で、リズムで遊んだりブルーススケールでころころしたりしているんだけど、特にフラナガンとの絡みがすっごくイイ。

 

静かなるケニー

静かなるケニー

  • アーティスト: ケニー・ドーハム,ベルトルト・ブレヒト,マーク・ブリッツスタイン
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2016/08/24
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
 

 

なんでいきなりこんなん書いてるかというと、北海道でドライブ中にふとゲイリーバートンとチックコリアの「例の青いヤツ」聞いてから、ジャズを真面目に聴き直すモードに入っていて楽しいワケです。

ぜんぜん勉強してこなかったからわかんないことも多いけど。でもまあ、イイじゃないですか好きなもの好きに聞いてれば…。

 

 

 

では早めに北海道ブログ②を書きますので。見放さないで。今の地獄のような世の中には寛容さが大切だよ

フィロソフィーのダンスとリリカルスクール

はてなブログにこんな記事があってめちゃ笑いました

http://masuko-morning.hatenablog.com/entry/2019/07/23/211213

 

大人=安心 こちらの公式、テストに出るから覚えといてくださいね。 時に若いアイドルに対しては、「この子達がいかに安全に活動できるか」という点を気にするあまり、母親を通り越しておばあちゃんのような目線で見守りがち。 一方で少しだけ大人なフィロのスさんの前ではアレコレ考えることなく、とにかく自分が楽しいことに全力で楽しめる。そんな安心感をもたらしてくれる。

ドルオタ歴20年の私がフィロソフィーのダンスと出会い秒速5光年でドハマリした話(7000字Over) - 推しと酒と私

 

僕あんまりアイドルって聞かないんですけどリリスクとフィロのスはかなり好きでライブにも何回も行った。

 

リリスクは、以前24時間スペシャとMTVを垂れ流し続ける生活をしていた頃に知った。そんでゴッドタンでも勧められていたし、尊敬する友人が大ファンなので聴き始めました。

 

最新アルバムへの期待も高い。この曲すげーー好き。ラスダンスィンザムーンライ!

1コーラス目はサビに行かないのがいいよね。

 

新作はどうやら踊footとかノーナも参加するらしい。楽しみ楽しみ。

あ、しかもメジャー移籍でまさかのコネクトーン入り!ラップユニット同士、サナバと対バンしてほしい

 

 

フィロのスは、宮野弦士くんという人が作編曲を担当しているんだけど、光栄にも僕は彼の友人で、結成時からずっと応援してきた。でも今じゃあもはやビッグになって僕はただのファンっす。

宮野くんとは19歳の頃に出会って、西荻のスタジオでセッションして遊んだ。そんとき彼はめちゃくちゃ髪長くて、「Back in Blackのコード進行で泣かない奴は人間じゃない」的なこと言ってた。最高だなあ

ナイルロジャースへのリスペクトが止まらない彼(シックの有名なリフはもちろん、デヴィッドボウイのレッツダンスも含めて、あらゆるナイルのギターをこっそり曲に入れてあります)だけど、最近はバンドメンバーの影響もあるのか、もうちょいアーバンな所も攻めててかっちょいい。



 

 

恥ずかしながら、楽曲派っていわれるアイドルって、結局女の子をダシにして裏方がやりたい音楽やってるだけじゃないのって思ってた頃があるんだけど、ぜんぜん違うね。リリスクもフィロのスも、やっぱり主役はメンバーの女の子たちだもんね。

 

エクセルシオール

エクセルシオール

  • アーティスト: フィロソフィーのダンス
  • 出版社/メーカー: Sony Music Entertainment(Japan)Inc.
  • 発売日: 2019/03/22
  • メディア: MP3 ダウンロード
  • この商品を含むブログを見る
 

 

雑文20190719

オダトモミさんと狭間美帆さんって芸大の同級生なんだよね。どっちも今年いよいよ露出増え始めてるし、至ってビジネス的に考えると数年以内に一緒にアルバム出しそうだな。

 

小田さんはクラクラよりcero、ceroよりdcprg、dcprgよりスパンクハッピー、スパンクハッピーよりsong-xxが才能爆発してますよ。あと、中村カホさんとの2台ピアノ。あれは忘れられない

 

狭間さんはとにかく活躍ぶりが大谷翔平君のそれだよね。ダニッシュレディオって言ったらそのへんの吹奏楽部でも音源耳にしてるようなバンドなわけですよ。それの主席指揮者になっちゃうなんてなあ。

坂本龍一との仕事でキラキラ輝いてた印象ある。

 

 

でもまあとりあえずコレ観てくださいよ

我らがエビbotこと田中教順さまと一緒にやってたときの動画。かっこよすぎる。クラックラックスも2人でいいんじゃないの?とかいうと怒られちゃうけど…

 

キクチ先生、彼女の才能を無駄にしないでくださいね

 

 

 

話はぜんぜん変わるんだけど、音楽で思い出す記憶ってあるじゃないですか。

で、昔好きだった曲にもほとんど新たな記憶を上塗りし終わっちゃったなって感じてたんですけど、森は生きているだけはいつでもあの頃の記憶だな~ってビックリしました。活動終わってるからなのかな。岡田さんの新曲も聴いてるけど、森は生きているはちょっと、思ったより深いところに刺さりっぱなしのようです

森は生きている

森は生きている