これまで僕はipod classicを愛用してきました。確か最初に購入したのは2007年だったので、現行(生産終了してますが)の最新モデルの一個前からです。その後、修理や最新モデルへの乗り換えなどを経ても浮気をせずにクラシック一筋で来ました。
しかし現実は残酷なものです。先日また故障してしまいました。イヤホンジャック部分の接触が悪くなったようで、イヤホンは断線していないのに音がブツブツ途切れてしまう。
その瞬間にアマゾンでipod classicの在庫を調査し値段をチェックしたところ、納得の5万超え。「もう駄目なんだ」、僕は諦めることにしました。
ipod touchは容量が少ない、iphoneは持っていない、LINEやらappleのストリーミングはまだ抵抗がある、ならばソニーしか無い。時代はwalkmanに回帰したのだ。
そして
買いました。
SONY ウォークマン Aシリーズ 64GB ハイレゾ音源対応 ブラック NW-A17/B
- 出版社/メーカー: ソニー
- 発売日: 2014/11/08
- メディア: エレクトロニクス
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かっけえ。背景が。本体も。
Walkmanに音楽ファイルを移す
なにはともあれ、Walkmanをアクティブ化するためにはファイルを転送しないといけない。本体に同梱されていたケーブルを使い、USBでPCと接続する。ここまではいいのだけれど、どんなソフトウェアを使ってWalkmanを管理すればいいのか知らなかったため、即座にグーグルにお伺いを立て、MediaGoなるものをインストールした。
どうもこれはここ最近サービスの提供が始まったらしいソフトで、それ以前はかの悪名高い某ソフトが主に使われていたんですね。
果たしてMediaGoを使用してみると、まあ簡易版itunesといった雰囲気で、動作も軽いし見た目は地味ながら分かりやすい。HD内の音楽ファイルの場所を指定すると一気にMediaGoのライブラリに追加されます。そしてその調子で100GB相当の音楽ファイルをドラッグ・アンド・ドロップでWalkmanに転送します。
しかしその瞬間に我が貧弱ノートパソコンは思考停止。ものすごい発熱の後、辺りは不気味なほどの静けさで包まれていました。
そもそもWalkmanの本体容量は64GB、MicroSDで64GBで、それぞれのストレージは操作上分割されており、そのどちらにファイルを転送するかはPCと接続する以前にWalkman側の操作で指定しなければならなかったようです。これ普通に不便なのでなんとかして欲しい。
気を取り直し、60GBずつそれぞれのストレージに転送することに。まずWalkmanに入れようと思い再度ドラッグ・アンド・ドロップ。
残り時間20時間。
旧時代的な転送スピードに気を失いそうになりながら、(でもまあこのサイズなら確かにそうか…と諦めながら、)僕はPCの自動スリープ設定を解除し、丸一日放置しておきました。
これを2回繰り返し、無事にWalkmanでこれまで通り音楽を聴けるように状態が整った。
Walkmanの操作感
上述の通り僕はこれまでipod classic一筋に生きてきたため、Walkmanの操作方法がわかりません。まあある程度直感的に出来てるだろうし使っていく内に覚えようと思い、特に調べずに使用開始しました。
全く思い通りに操作できない。
もちろん、アルバムを検索したり、ミュージシャン名で検索したり、再生したり、程度のことは何も見なくても出来る。しかし、ipod時代に出来た、「その時聴いているミュージシャンのアルバムを一覧で表示する」とか「全曲シャッフル状態で流れてきた曲が含まれているアルバムを表示し、それを再生する」とかそういうのが出来ない。僕がまだ慣れてないからなのかなあ。ほんとに出来ない可能性もある。
ただ、たいていのWalkman(とipod touch)はいまやスマホと同様のタッチパネルであり挙句の果てにはIOSやらandroidのOSすら搭載されていますが、「幸い」このAシリーズは実にシンプルで、画面下に「十字+再生+オプション等2つ」の物理キーで構成されています。この点が非常に良い。タッチパネルだとポケットの中で操作できないのがめちゃくちゃストレスなので、ipod時代は画面を見ずにあらゆる操作が可能になるまで僕は訓練を重ねました。
願わくばWalkmanでも同様の境地に至りたいと思っているのですが、先は長そうです…
あ、書き忘れましたがこのWalkman、ラジオが聞けるのがすげー楽しいです。
Walkmanの音質
巷のオーディオオタクたちにとって、ipod=クソ音質というのは常識中の常識です。ただ僕はニワカオーディオ好きに過ぎないし、そもそもitunesで低めのビットレートで取り込んだMP3音源を使ってるわけだし、云々かんぬん、ということで特にipodに不満もなければ、Walkmanがそれほどまでにipodと差があるというのも半信半疑でした。
しかし、しかしである、このハイレゾ対応Walkman Aシリーズ、なんとハイレゾでない音源をハイレゾに近づけるという謎技術こと「DSEE HX」が用意されており、そいつをオンにしてみたところ、マジすげー!ソニーすげー!とただただ感嘆せざるを得ませんでした。
実際の所、この機能が行っている処理はただ波形をいじって音圧を上げてるとかそんなもんだろうと考えていたのですが、いや今でもその辺はよく分からないのですが、とにかく「楽器の位置がとても分かりやすくなった」と思います。これは逆に言えば音と音が解離しているとも言えるかもしれませんが、この恐るべき解像度の前にはそんな小言も言えません。
いやーソニーはすげーー。なんつってもWalkmanめっちゃ軽いし艶消しカッコイイ。
それにこないだ買ったイヤホン(IM-70)もすげー良い。
これまでapple+Ultimate Earsの不動のコンビで幾年も音楽を聴いていましたが、当分はSONY+Audio Technicaで行きます。
日本サイコー。
音楽配信はどこへ向かう? アップル、ソニー、グーグルの先へ…ユーザーオリエンテッドな音楽配信ビジネスとは? (impress QuickBooks)
- 作者: 小野島大
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